注目スマートエネルギー市場の展望 燃料電池市場編 市場動向2

マーケット情報TOP
今回は、用途別占有率を2~3割を維持し続け、市場拡大が予測される「家庭用燃料電池システム」について解説する。

第3図 家庭用燃料電池システム世界市場推移

家庭用燃料電池にはPEFCとSOFCが採用されている。2011年度の市場は159億円となり、2015年度には1,000億円を超え、2025年度は1兆円超が予測される。当該分野では日本での商用化が進んでおり、今後はCHP(熱電併給システム)がFIT制度の対象となる国が多い欧州でも市場が立ち上がるとみられる。

   ※PEFC(Polymer Electrolyte Fuel Cell )=固体高分子型燃料電池
   ※SOFC(Solid Oxide Fuel Cell)=固体酸化物型燃料電池
   ※FIT(Feed-in Tariff)制度=再生可能エネルギーの固定価格買い取り制度

日本におけるエネファーム(PEFC)の販売は2009年から開始し、商品開発は汎用機開発のステージに入り、普及拡大を目指した低コスト化、小型化や付加価値化への注力度が高まっている。また、2011年にはエネファームTypeS(SOFC)が発売開始し、今後の本格普及に向けた製品開発が進められている。

   ※エネファーム(ENE・FARM)=家庭用燃料電池コージェネレーションシステムの愛称。
   燃料電池実用化推進協議会(FCCJ)が家庭用燃料電池の認知向上を推進する目的で
   統一名称とした。

現在は普及促進のため補助金交付などが行われているが、低コスト化を促進し2016年度を目途に補助金によらない自立的な普及を目指さしている。この目標に向けて、2015年には各社の普及モデルが発表される見込みだ。

商品化ではPEFCが先行しているが、SOFCはコスト低減の可能性が高いと言われており、いずれのタイプが優位になるかは、今後の開発に掛かっている。

家庭用燃料電池システムは太陽電池や蓄電池に続く第三の電池として、スマートハウスなどでも注目されている。徐々に導入し易い価格帯にはなりつつあるが、更なる低コスト化により導入分野の拡大が進むことが期待される。

次回は、スマートハウスについて展望する。

参考文献:「2013年版 燃料電池関連技術・市場の将来展望」
(2013年02月20日:富士経済)



注目業界の市場動向・将来展望


戻る
エンプラ関連情報サイト エンプラネット トップページ