ライフサイエンス・メディカル関連製品/材料市場 市場動向1

マーケット情報TOP
従来、マテリアル市場をけん引してきたディスプレイ関連をはじめとするエレクトロニクス分野は、グローバル化の進展とともに国内外を問わず企業間の過当競争に晒され、ますますコモディティー化の方向にある。

そのような中で、高度な材料技術を有する国内ケミカルメーカーが、今後の有望市場として注目している分野に、環境・新エネルギー/次世代自動車と並んで、バイオ医薬関連、プロテオミクス・ゲノミクス、人工臓器、ディスポーザブル製品、生体適合材料など成長が期待される「ライフサイエンス・メディカル」を挙げている。

最近では再生医療分野のiPS細胞/ES細胞の研究をはじめ、脳科学、幹細胞・再生医学、タンパク質・ゲノム解析等の研究推進の加速が、本格的な少子高齢化社会を迎える我が国の次世代医療を担い、健康な生活環境の向上および国内産業の活性化に大きく寄与するものとして注目されている。

今回は、医療用ケミカル材料・部材、および次世代の有望成長市場と目されるライフサイエンス分野における原材料、チップ・デバイスなどの部材市場の動向をまとめてみた。

■ライフサイエンス、メディカル関連製品/材料の国内市場規模予測(単位:億円)
分野2012年実績2017年予測2012年比対象製品群







再生医療13.341.4311.3%皮膚、軟骨、角膜、心筋、食道、歯周組織、ヒト細胞、iPS細胞/ES細胞
プロテオミクス・ゲノミクス678.2813.0119.9%プロテインチップ、DNAチップ・マイクロアレイ、糖鎖精製キット、ELISAプレート、SPRバイオセンサー、グルコースセンサー
バイオ医薬関連8,285.3383.9134.6%抗体医薬用アフィニティーゲル、分取・分析用カラム、バイオ医薬製造用細胞培養培地、細胞培養容器・基材、シングルユースバッグ、細胞培養用ガス透過性バッグ、核酸合成用ビーズ
DDS・他29.233.7115.4%マイクロカプセル(DDS用)、リン脂質(DDS用)、診断薬用微粒子、診断薬用酵素
小計1,006.01,272.0126.4% 

ディ

人工臓器・整形材料1,629.21,720.8105.6%人工心臓、人工腎臓、人工肺、人工骨、人工皮膚、人工関節
ディスポーザブル・治療用材料2,246.02,239.699.7%カテーテル・チューブ、輸液バッグ、真空採血管、血液回路、血液バッグ、注射器、バイアル、創傷被覆材、癒着防止フィルム・シート、医療用接着剤
膜材料76.579.2103.5%血漿分離膜、白血球除去膜、輸血用フィルター、ウイルス除去膜
生体適合材料50.249.298.0%コラーゲン、ゼラチン、ポリエチレングリコール(PEG)、ポリ乳酸(PLA)
小計4,001.94,088.8102.2% 
合計5,007.95,360.8107.0% 
富士キメラ総研調べ

再生医療やバイオ医薬関連などを対象としたライフサイエンス分野は、国主導の大型研究プロジェクトや新成長戦略の重点投資分野に盛り込まれているものもあり、今後、中長期的に成長が期待される。特に拡大が期待されるのは再生医療である。市場規模は小さいが再生医療等製品の条件及び期限付承認制度が創設されれば市場拡大が加速する。

また、抗体医薬を主体にバイオ医薬品の研究開発の促進により、一部開発品が製造・量産化の段階に入ったことにより、抗体医薬用アフィニティーゲルやバイオ医薬製造用細胞培養培地などの製造工程で使用されるバイオ医薬関連に伸びが期待される。

一方、人工臓器・整形材料、ディスポーザブル・治療用材料などを対象としたメディカル分野は、医療費抑制・入院抑制、保険償還価格の引き下げなどの要因から微増にとどまる。

次回は、注目製品として、抗体医薬用アフィニティーゲル、人工腎臓、癒着防止フィルム・シート、ウイルス除去膜の4製品の市場動向を取り上げる予定である。

参考文献:「2013年 メディカル・ライフサイエンスケミカルの現状と将来展望」
(2013年07月05日:富士キメラ総研)


注目業界の市場動向・将来展望


戻る
エンプラ関連情報サイト エンプラネット トップページ