加飾フィルムの世界市場 市場動向2

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■注目製品の市場動向
飛散防止フィルム(加飾印刷・抜き加工品)
2012年実績2013年見込2017年予測2012年比
590億円669億円911億円154.4%
富士経済調べ

上記の数値は加飾印刷済みの飛散防止フィルムを対象としている。スマートフォンやタブレットでは、加飾印刷を施した飛散防止フィルムを、静電容量式タッチパネルのカバーガラスとパネルの間に挟み込む構造で使用するケースが増えている。飛散防止フィルムは、ロゴや額縁、ヘアライン等の多色印刷した端末で主に採用されている。

2012年の飛散防止フィルム市場は590億円となった。スマートフォンのモデル形状・デザインは多様化している上、ロゴや額縁のカラーバリエーションの多色化ニーズも高まっている。またOGSタイプのタッチパネルの需要増も追い風となり、ニーズが拡大している。

スマートフォン用では、Samsung El.で採用されていることが大きく、端末生産量と連動して急成長している。スマートフォンのモデルチェンジサイクルは速く、その他の端末機器も少量多品種モデルが増加している。加飾デザインの切り替えに際しても、ガラスに印刷するより加飾フィルムを採用した方が生産性の面でも望ましいとされており、今後も飛散防止フィルムの需要が高まると見られる。また、タブレット端末用は中国での生産拡大と連動し成長している。ノートPC用でも、Windows8でタッチパネル機能が付加されたことで採用が期待できる。

IMFフィルム・IM-Lフィルム(自動車用)
2012年実績2013年見込2017年予測2012年比
203億円211億円253億円124.6%
富士経済調べ

IMFフィルム・IM-Lフィルムは、IMF(IN Mold Forming)、FIM(Film Insert Molding)、INS(Insert Molding)及びIN-Mold-Lamination(Label)フィルムを対象としている。IMFフィルムとIM-Lフィルムの違いは、プリフォーム工程の有無にあり、IMFフィルムはプリフォーム工程がある。

2012年の市場は、IMFフィルムは155億円、IM-Lフィルムは48億円であり、合計で203億円となった。世界的に自動車部品のフィルムによる加飾面積は拡大する方向にあり、2013年も拡大し、同合計で211億円となる見込みである。

当該フィルムの需要は、自動車の内装・外装部品用途が中心である。需要動向は自動車メーカーのデザイナーによる選定と自動車部品の生産量に依存する。自動車向けはモデルチェンジまでの期間が長いため、一度採用されれば比較的堅調な需要が期待できる市場である。

IMFフィルムの利点は、深絞り性や高級感と言った見栄えの良さにあり、部品のデザイン性が重視される中、一車種あたりの加飾フィルム採用面積も増加している。IMFフィルムの対象車種は、これまでの高級車主体から中級車種にも浸透しており、今後、軽自動車向けにも高級柄のデザインニーズが高まり、加飾フィルムを採用する可能性もある。

地域別では、北米、欧州、韓国の自動車部品メーカーへの採用が好調である。北米、欧州では、IMFフィルムが一般的な加飾方法として自動車メーカーにも定着しており、今後とも安定した需要が期待される。韓国の大手自動車メーカーは、イメージ戦略で高級ブランド化を志向しているため、フィルム加飾による高級柄の採用を今後も拡大する。

市場は、数量ベースでは年率5~8%程度の成長が期待でき、自動車用フィルムは品質を重視するため単価の大きな下落も考えにくい。

次回は、フィルムタイプ別の市場トレンドを比較整理してみる。

参考文献:「2013年 加飾フィルム関連市場の展望とメーカー戦略」
(2013年07月19日:富士経済)


注目業界の市場動向・将来展望


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