ティッシュ・エンジニアリング関連製品市場 市場動向2

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ティッシュ・エンジニアリング関連製品市場の動向、2回目は各製品分野における注目素材と製品トレンド動向の概要をまとめてみた。

1.生体デバイス市場
製品名注目素材/製品トレンド
培養皮膚生物由来原料を使用
培養軟骨スキャフォールドフリー、無血清培地、三次元培養
培養角膜同種(他家)細胞培養のケースも見られる
心筋シート筋芽細胞を培養してシート状に加工
富士経済調べ

日本国内で研究・開発及び販売されている製品は自家細胞培養技術が多かったが、他家細胞培養の技術開発が進展している。そして、人体への導入を意識した形でスキャフォールドフリー、無血清培地、三次元培養への取り組みも見られるようになっている。

2.人口生体材料用補填材市場
製品名注目素材/製品トレンド
皮膚補填材生体適合性が高いウシやブタ由来のコラーゲンを採用
骨補填材β-TCPなど生体置換型増加。ハイブリッドタイプが上市
富士経済調べ

皮膚補填材では、生体適合性が高いウシやブタ由来のコラーゲンにより形成された下層上をシリコーンフィルムで覆ったものが一般的である。

骨補填材では、近年、主原料にβ-TCPを採用した製品が多くなっている。細胞組織が浸透しやすく早期に骨組織が再生すると共に、生体骨組織に転換する働きがあるのが特徴である。また、ハイドロキシ・アパタイトとコラーゲンのハイブリッドタイプでは、かなり生体骨に近い成分の製品が実現しつつあり、今後ニーズが高まる。

3.細胞市場
製品名注目素材/製品トレンド
ヒト細胞医薬品開発で肝細胞に期待。一部の細胞・培地が劇物指定。
iPS細胞iPS由来肝細胞が上市
ES細胞他脂肪細胞由来の幹細胞研究活発化
富士経済調べ

医薬品の薬効・毒性などの評価試験では薬物誘発性肝障害(肝毒性)が問題点として挙げられるが、開発プロセスで早期に肝毒性に対処できれば、創薬コストの削減や開発期間の短縮に繋がるため、ヒト細胞やiPS細胞由来の人工肝細胞研究が活発化している。

ES細胞に関連した研究開発はトーンダウンしており、代わって、脂肪細胞由来などES/iPS以外の幹細胞研究が本格化しつつある。但し、細胞や培地に含まれるメタバナジン酸アンモニウムが劇物指定へと変更されたため、その影響が懸念材料となっている。

4.細胞培養施設・サービス市場
製品名注目素材/製品トレンド
細胞培養センター(CPC)複数の自家細胞培養への対応
各種細胞・組織バンク利用者認知度、利便性の向上
富士経済調べ

現状販売されているCPCについては研究用途が中心のため仕様が大きく変わることはないが、今後、他家細胞培養による大量生産、自家細胞の同時大量生産の実現が期待されている。

皮膚細胞組織分野では、ネット等を介したPRに努めた結果、認知度が向上し、売上増に結び付いた。また、歯髄細胞は提携歯科医院数の増加で利用実績が大幅に拡大している。

次回は各製品分野における注目素材と製品トレンド動向の続編「細胞培養機器・装置市場」を解説する。

参考文献:「ティッシュエンジニアリング関連市場の最新動向と将来性 2013」
(2013年07月31日:富士経済)


注目業界の市場動向・将来展望


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