ティッシュ・エンジニアリング関連製品市場 市場動向4

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■各製品分野における注目素材と製品トレンド動向(前回よりの続編)
6.セルカルチャーウェア/試薬市場
製品名注目素材/製品トレンド
細胞培養用シャーレシャーレやプレートでは表面コーティングで分化効率に差が生じるため、差別化ポイントとなる。表面に物理的親水処理を施して細胞の初期接着性・増殖性を向上させた製品や、細胞が接着しにくく回収時におけるダメージや損失を最小限に抑えられるなどがポイント。
細胞培養用プレート生体内に近い培養環境を実現する三次元培養が注目され、三次元培養用途での需要増。
細胞培養用フラスココラーゲンコーティングが一般的で、細胞の細胞接着や増殖の促進が図られている。
細胞培養バッグ主に浮遊性細胞の培養に用いられており、接着性細胞用バッグの上市が相次ぐ。
細胞培養用ゲル現在の主力品はブタやウシ由来のコラーゲンゲルであるが、よりヒトの生体内に近い高密度の細胞培養用コラーゲンの研究開発を進める動きが出てきている。
細胞培養用培地成分が不特定な血清の使用リスクを避ける狙いから無血清培地需要が拡大。
血清低毒性が人気。細胞培養する際に栄養素や成長因子を与える目的で添加されるため、生育を阻害する因子が少ない低毒性のものが好まれている。
トランスフェクション試薬低毒性タイプが人気。低細胞毒性の場合、細胞機能への影響も最低限で済み培地を換える事無く使用可能なため作業者の手間が省けるといった利点がある。
細胞凍結保存液ES/iPS細胞向けは無血清タイプ品。
富士経済調べ

従来の細胞研究では培地の中で二次元的に単層を形成して増殖させる二次元細胞培養が基本であり、細胞培養がプレート上に張り付くように二次元的に延伸するため、細部の接着や増殖を調べることを目的とした研究開発では有効であった。しかし、二次元培養では実際の生体内と培養環境が異なる。

そこで、細胞塊(スフェロイ)を作成する事で細胞同士の相互作用を促進し、生体内に近い培養環境を実現する三次元培養が注目されるようになり、現在は研究が盛んに行われている。それに伴い、プレートでも三次元モデルによる薬効試験や創薬スクリーニングに最適な製品が展開されている。

コラーゲンゲルは、よりヒトの生体内に近いものに移行していくと予測され、コラーゲンゲルで培養された細胞をそのまま生体内に移植するような技術が開発されると予測される。但し、よりヒトの生体内に近いコラーゲンゲルを作製するにあたり、人体に対する安全性の問題や製品価格の高騰が予測され、今後の課題になると見ている。

注目度が高まっているiPS細胞の研究に於いて、基礎研究段階は血清培地を使うユーザーもみられるが、臨床応用を視野に入れている場合は成分が不特定な血清の使用リスクを避ける狙いから、無血清培地を採用するユーザーも多くなっている。無血清培地の需要は液体培地全体の30%~35%を占めるまで拡大している。

近年注目が集まっているES/iPS細胞の保存に関しては血清を含まない保存液が基本であり、ES/iPS細胞の保存も可能な製品では無血清タイプの製品が上市されている。

参考文献:「ティッシュエンジニアリング関連市場の最新動向と将来性 2013」
(2013年07月31日:富士経済)


注目業界の市場動向・将来展望


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