光通信機器関連市場 市場動向1

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インターネット上の動画配信やスマートフォンの世界的な普及により通信キャリアのコアネットワークはさらなる高速大容量化を求められている。光通信分野でもコアネットワークをけん引してきた10G伝送から40Gや100G伝送に置き換わりつつある。

また、データセンターにおける通信網もすでに40G~100G伝送が導入され、特に100G伝送においては、そのキーデバイスとなる100GEトランシーバの開発が行われ、クライアント側ではフォームファクターとしてCFP(注1)が標準化され上市されている。更に小型規格としてCFP2、CFP4、CPAKなどの標準化が検討され、その先の400GトランシーバとしてCDFPも検討されている。そこで、今回は、より高速大容量化に進む光通信機器市場の動向を解説する。

(注1)CFP=100G Form-factor Pluggableの略。Cはローマ数字で100を表す。光トランシーバのMSA標準規格(Multi-Source Agreement)の一つ。

■市場概要
製品分野別ワールドワイド市場規模推移、予測
製品分野別ワールドワイド市場規模推移、予測
(富士キメラ総研調べ)

光通信関連市場は、2012年約5兆1,778億円となった。そのうち、装置が75.6%、デバイスが22.7%、測定器/製造装置が1.7%となった。2017年には2012年より27.5%伸長し、約6兆6,035億円になると予測される。そのうち、装置が75.9%、デバイスが22.7%、測定器/製造装置が1.4%となると予測される。

最も高成長が予想される分野は光アクティブデバイスであり2012年から2017年にかけて約4割も市場規模が拡大するとみられる。光アクティブデバイスが搭載される光伝送装置/関連装置は約3割である。特に、光アクティブデバイスは光伝送装置の新規需要と増設需要の両方から恩恵をうける形で市場拡大していく。

両者の高成長の背景には、既存インフラ(10Gbps)から急速に高速大容量化が進み、10Gbpsから40Gbpsへ、あるいは10Gbpsから40Gbpsをスキップして100Gbpsへ、40Gpbsからアップグレードして100Gbpsへ、そしてさらにはBeyond100Gbpsへと、いずれのユーザーにおいても超高速光通信インフラに投資する方針を打ち出していることが挙げられる。

一方、光パッシブデバイスや光ファイバー/光回路デバイスは光伝送装置の新規需要にのみ恩恵を受ける傾向が強く、市場の伸長も緩やかである。また、中国メーカーがきわめて強い領域であり、低価格化により市場成長を鈍化させる力を受けやすい。光ファイバー/光回路デバイスはFTTH需要の追い風もあって2012年から2017年まで16.3%の伸長が期待される。しかし本調査における光パッシブデバイスは、ポジティブなFTTH需要の影響を受けにくい製品を取り上げていることもあり、同期間に3.6%の市場縮小が予想される。

測定器/製造装置はデバイスほど市況の影響を受けにくいため、これまでと同様に微増あるいは微減の範囲で変動するものと予想される。

参考文献:「2013 光通信関連市場総調査」
(2013年08月22日:富士キメラ総研)

2015年 エンプラ市場の展望とグローバル戦略 EnplaNet Books


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