世界の車載光学関連システム市場 市場動向1

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近年、自動車における「環境」「安全」「利便・快適」をテーマとした開発が精力的に行われている。省エネ技術を競り合い、環境対応をユーザーにアピールし、そして、今後は「安全」「快適」分野の技術の訴求合戦も始まっている。

この「安全」「快適」分野の技術でコアとなるのは光学関連である。「安全」系ではカメラ、センサー、ミラーを利用したシステムが構築され、「快適」系ではディスプレイの改良、ヘッドランプやリアランプでは省電力化/軽量化のために光源のLED化や有機ELの採用が進むことが予測され、将来性の高い分野として注目されている。

今回は、「安全」「快適」分野のシステムに特化し、光学関連の技術を「照明」「表示」「安全・センシング」の視点から、注目システムと構成部材の市場動向を取り上げてみる。

■車載光学関連システムの世界市場
富士キメラ総研の調査によると、2020年には日本で車載カメラ、ミリ波・レーザーレーダを搭載し、その機能を統合した自動車が20万台程度生産され、2020年以降、先進運転支援システム(ADAS)のさまざまな技術の融合した「完全自動運転自動車」が本格的に実用化すると予測される。

この様な背景をもとに、車載光学関連システムの市場規模は下記のような推移を示すと予測されている。

 2013年見込2012年比2022年予測2012年比
表示分野2兆5,942億円104.6%3兆7,937億円152.9%
照明分野7,592億円100.5%1兆2,171億円161.1%
安全/センシング分野6,309億円126.8%1兆7,998億円3.6倍
合計3兆9,844億円106.7%6兆8,106億円182.4%
富士キメラ総研調べ

<分野の定義>
照明系→「ヘッドランプシステム」「リアランプシステム」「室内照明」
表示系→「インストルメントパネル」「センタークラスター」「ヘッドアップディスプレイ」
安全・センシング系→「ADAS(先進運転支援システム)」「ミラーシステム」

対象とした車載光学系システムの2012年販売金額実績は、3兆7,343億6,000万円となった模様である。そして、2013年は前年比106.7%の3兆9,843億6,500万円になる見込みである。特に安全・センシング系システムの搭載が大幅に進むことが全体市場を底上げし、2022年には6兆8,105億6,000万円になると予測した。これは2012年実績からの伸長率が182.4%となり、大幅成長が期待される。

照明系システムの市場については、現時点で比較的高価なLED製品の市場規模拡大が見込まれる。LED製品の単価が大きく低下するものの、2022年の金額ベースでは2012年実績からの伸長率161.1%となる見込みである。

表示系システムについては、インストルメントパネルとセンタークラスターの高機能化と、ヘッドアップディスプレイの急速な市場拡大を背景に、2022年の販売金額は2012年実績比で152.9%に達すると予測される。

次回は、注目されるシステム/構成部材についてそれぞれの分野ごとにみていく。

参考文献:「2013 車載光学関連市場の現状と将来展望」
(2013年10月31日:富士キメラ総研)

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