中国スマートフォン市場と主要メーカーの最新動向1

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2013年末に、中国最大のモバイル通信キャリアである中国移動(China Mobile)が、4G通信(TD-LTE)サービスを正式に開始した。中国移動では、2014年の1年間で2億台以上のスマートフォンの調達計画を発表しており、その半分の1億台がTD-LTE(4G)対応とし、市場は一気に垂直立ち上げされる見通しである。そこで、今回は急速な成長を遂げる中国スマートフォン市場の最新動向を2回に渡って解説する。

■市場概況
2013年の中国国内のスマートフォン市場は4.5億台(前年比73.1%増)中国メーカーが市場をけん引し、特にXiaomiなど新興メーカーが躍進している。

中国においてもスマートフォン化の流れが加速する中で、フィーチャーフォン時代のメーカーは淘汰され、かつて中国市場を席巻したNokiaやMotorolaなどのグローバルブランドは見る影もなくなり、そのシェアを奪い合うかのように中国の地場ブランドが大きく成長した。

とりわけ、TD-LTE対応スマートフォンはiPhone5sをフラッグシップの頂点として、Androidスマートフォンを手がけるメーカーからもハイエンド機種の投入が予定されているが、2014年後半にはミドルレンジやローエンドのリーズナブルな価格帯においても4G化が計画されている。

HuaweiやZTE、Lenovo、Coolpadの大手国産ブランドメーカーが先行して成長し、続いて、2012年には、新興メーカーとしてのXiaomiやMeizuが頭角を現した。また、かつてはフィーチャーフォンを展開していたOppo、BBK、Gioneeなどでも、スマートフォンへの転換を成功させた。

これらの地場ブランドが急速に発展できた背景には、かつてのグローバルメーカーが築いてきたサプライチェーン(部品ベンダーやEMS拠点など)の活用がある。市場シェアが新旧交代しただけにとどまらず、産業構造の中で役割の入れ替わりが進んでいる状況を見ても、中国の地場スマートフォンメーカーの発展は、一過性のものではなく品質面からも裏打ちされている。

2014年における中国のスマートフォン産業の発展は、TD-LTEの普及に確約された中国国内市場の旺盛な需要があるが、ローカルメーカーは国内市場にとどまらず積極的に海外市場への展開を進め、グローバルブランドのシェアを奪って行こうとしている。

また、ローカルメーカーによる海外戦略は、新興国向けの低価格機種にとどまらず、欧米などの先進国市場に対しても、低価格でありながら4G通信やクアッドコアに対応した高いコストパフォーマンスでの展開が進められている。

■中国のスマートフォン市場規模推移
1.デジタルTV(国内市場規模)
2012年実績2013年実績2014年見込
2億6,000万台4億5,000万台5億5,000万台
(北京凱美莱信息咨詢有限公司調べ)
中国のスマートフォン市場は、2012年に2.6億台に達し、携帯電話におけるスマートフォンの比率も半数を超えた。2013年はフィーチャーフォンからの移行だけでなく、スマートフォンの高性能化が進んだことで2012年以前に購入したユーザーの買い替え需要が喚起され、前年比73.1%増の4.5億台となった。2014年は4Gの普及によって需要が続くと予想され、市場は5.5億台、携帯電話における比率も9割近くになると予測される。

携帯電話の契約数ベースではいまだにGSMなどの2Gの通信方式が多く、今後は3G(WCDMA、EVDO、TD‐SCDMA)や4G(TD‐LTE、FDD‐LTE)への移行に伴うスマートフォンの大きな潜在需要がある。さらに、スマートフォン市場の拡大と共に端末の低価格化も急速に進んでおり、これまでスマートフォンを購入できなかった地方都市や農村などの低所得者層への普及も期待される。

次回はメーカー動向・製品動向について解説する。

参考文献:「中国スマートフォンメーカーの最新動向調査(2014年)」
(2014年01月30日:富士キメラ総研)

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