中国スマートフォン市場と主要メーカーの最新動向2

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前回は市場概況について解説したが、今回はメーカー動向、製品動向について解説する。

■メーカー動向
(1) Huaweiなど大手メーカーだけでない、中国メーカー全体が拡大。

中国スマートフォン市場の主役はAppleやSamsung El.などのグローバルメーカーではなく、中国のスマートフォンメーカーである。フィーチャーフォンの時代には、グローバルメーカーの後塵を拝するにとどまっていたが、Android OSの登場と3G化をきっかけに、スマートフォンへの移行を順調に進め、短期間で飛躍的な成長を遂げた。

スマートフォン市場が立ち上がったばかりの2011年には、中国メーカーの中でもHuawei、ZTE、Lenovo、Coolpadといった大手メーカーが中心であったが、Xiaomi、Oppoなどの中堅メーカーもスマートフォンの展開を本格化させ、2012年、2013年と実績を大きく拡大させている。これらのメーカーは、かつてNokiaやMotorolaなどのグローバルメーカーが中国国内に構築してきた部品ベンダーのサプライチェーンやEMS拠点などを活用することで急速に発展している。また、参入するメーカーも非常に多く、混戦を繰り広げている。

(2) 中国のスマートフォンを支える日系メーカーの先端デバイス

スマートフォンのディスプレイとカメラのグレードは最終製品の価格やブランドイメージにも直結する。そのため中国メーカーは高性能の代名詞である日系メーカーのデバイスを積極的に採用する傾向がみられ、カタログや広告などでも「シャープのIGZO採用」「ジャパンディスプレイのセミインセルを採用」などと、消費者へのアピールを行っている。また、基板や受動部品などでも、薄型化を実現するために日系メーカーのデバイスが採用されており、中国のスマートフォン産業の発展は、日本のデバイス産業の発展と直結しているといっても過言ではない。

(3) 中国のスマートフォンの販売台数シェア(2013年)
2012年実績2013年実績2014年見込
2億6,000万台4億5,000万台4億5,000万台
(北京凱美莱信息咨詢有限公司調べ)
中国のスマートフォン市場は、2012年に2.6億台に達し、携帯電話におけるスマートフォンの比率も半数を超えた。2013年はフィーチャーフォンからの移行だけでなく、スマートフォンの高性能化が進んだことで2012年以前に購入したユーザーの買い替え需要が喚起され、前年比73.1%増の4.5億台となった。2014年は4Gの普及によって需要が続くと予想され、市場は5.5億台、携帯電話における比率も9割近くになると予測される。

携帯電話の契約数ベースではいまだにGSMなどの2Gの通信方式が多く、今後は3G(WCDMA、EVDO、TD‐SCDMA)や4G(TD‐LTE、FDD‐LTE)への移行に伴うスマートフォンの大きな潜在需要がある。さらに、スマートフォン市場の拡大と共に端末の低価格化も急速に進んでおり、これまでスマートフォンを購入できなかった地方都市や農村などの低所得者層への普及も期待される。

次回はメーカー動向・製品動向について解説する予定。

参考文献:「中国スマートフォンメーカーの最新動向調査(2014年)」
(2014年01月30日:富士キメラ総研)


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