エレクトロニクス製品向け高分子部材の世界市場 市場動向2

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■注目製品の市場動向
第2回目は、注目素材として、偏光板保護フィルム、透明導電性フィルム、モスアイフィルムの3製品と、部材向けとして、LED照明のグローブ用カバー材料、ナノインプリント用樹脂材料の2製品の動向を解説する。

◆偏光板保護フィルム(世界市場)
素材2013年2017年予測2013年比
TAC1,140億円1,020億円89.5%
PMMA、他16億円168億円10.5倍
富士キメラ総研調べ

主にLCD関連で採用される偏光板保護フィルムを対象にしている。偏光板保護フィルムには従来、TACが素材として使用されてきたが、2013年以降、コストダウンや低吸湿性ニーズから、PMMA(アクリル樹脂)やPET(ポリエステル)などが採用されはじめた。TACを代替する上で、同じ厚みが求められることから、PMMAやPETなどは薄型化に注力している。PMMA、他を素材とする偏光板保護フィルムは2014年以降も採用が増加するとみられ、2017年には2013年比10.5倍の168億円と予測される。

◆透明導電性フィルム(世界市場)
素材2013年2017年予測2013年比
ITO1,073億円1,340億円124.9%
ITO以外358億円2,127億円5.9倍
富士キメラ総研調べ

主にLCD関連で採用される偏光板保護フィルムを対象にしている。偏光板保護フィルムには従来、TACが素材として使用されてきたが、2013年以降、コストダウンや低吸湿性ニーズから、PMMA(アクリル樹脂)やPET(ポリエステル)などが採用されはじめた。TACを代替する上で、同じ厚みが求められることから、PMMAやPETなどは薄型化に注力している。PMMA、他を素材とする偏光板保護フィルムは2014年以降も採用が増加するとみられ、2017年には2013年比10.5倍の168億円と予測される。

◆モスアイフィルム(世界市場)
素材2013年2017年予測2013年比
ナノインプリント用樹脂25億円65億円2.6倍
富士キメラ総研調べ

モスアイフィルムはナノインプリント技術によってナノインプリント用樹脂で表面にナノスケールの凹凸を有するフィルムである。2011年以降TVやゲーム機、カーナビゲーション・システムなどに採用され、市場を形成しつつある。需要の大半は、TVやパブリックディスプレイ等パネルの表面に貼られる反射防止フィルムとしての採用で、今後はTVや高級車など、様々な分野で需要を獲得するとみられ、2017年には2013年比2.6倍の65億円が予測される。

◆グローブのカバー材料(世界市場)
2013年2017年予測2013年比
48億円136億円2.8倍
富士キメラ総研調べ

LED電球およびLED蛍光灯(直管型ランプ)用グローブのカバーに使用されるPC(ポリカーボネート)樹脂を対象としている。従来の白熱電球や蛍光灯のグローブでは主にガラスが使用されていたが、LED照明では難燃性、耐久性が高く、割れにくいPC樹脂を採用した製品が増加した。特にLED電球用グローブではPC樹脂が主流であり、市場でのウエイトは高い。

LED電球は今後も新興国で需要が拡大し、環境対策への意識の高まりにより、白熱電球からの移行が進むとみられる。LED蛍光灯はエコ意識の広がりによりオフィス、公共施設向けに日本、欧米などを中心に需要が増加している。各製品のグローブの需要も拡大するとみられ、2017年には市場は2013年比2.8倍の136億円が予測される。

◆ナノインプリント用樹脂材料(世界市場)
2013年2017年予測2013年比
9億円35億円3.9倍
富士キメラ総研調べ

ナノレベルの微細パターンを転写するナノ構造加工技術に使われる樹脂であるナノインプリント用樹脂材料は、今後拡大する可能性が高い。既にモスアイフィルムなどの反射防止フィルムに採用されている。また、太陽電池やOLED照明でも今後採用が拡大するとみられる。特に2014年以降、LED用途で拡大するとみられ、2017年には2013年比3.9倍の35億円が予測される。

参考文献:「2014年 エレクトロニクス高分子材料の現状と将来展望」
(2014年03月10日:富士キメラ総研)


注目業界の市場動向・将来展望


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