大型二次電池の世界市場 市場動向3

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前回に引き続き成長著しい大型二次電池市場で注目される製品として、アイドリングストップ自動車/マイクロハイブリッド自動車向け二次電池とマイクロ電気自動車向け二次電池の2製品を取り上げ、その成長性について解説する。

アイドリングストップ自動車/マイクロハイブリッド自動車向け二次電池の市場規模予測(世界市場)
2013年実績2025年予測2013年比
321億円6,589億円20.5倍
富士経済調べ

燃費改善技術として普及が進んでいるアイドリングストップシステム搭載自動車(ISSV)やマイクロハイブリッド自動車(マイクロHV)には、主電源用に加えアイドリングストップ中の電源供給やエンジンスタート時のアシスト用にも二次電池が搭載されている。国内外の完成車メーカーはISSVのラインアップを拡大させており、今後も自動車の環境性能を向上させるシステムとして広く普及が予想される。現状では欧州が先行しているが、今後はアメリカ、中国などでも普及が進み2025年にはそれぞれの地域で1,000万台超の出荷が予測される。日本では2010年前後から搭載モデルが急増しており、軽自動車やミニバンなど車種を問わず増加している。

採用される二次電池としては、鉛電池が既存の補機用電池の容量アップにより、安価なシステム構築が」可能であるため、安定した需要が想定されている。この他、電気二重層キャパシタ、リチウムイオン電池、ニッケル水素電池が鉛電池のアシスト用として採用されており、今後リチウムイオンキャパシタの採用も期待される。ISSV/マイクロHV向け二次電池市場は2013年の321億円から2025年には2013年比20.5倍の6,589億円が予測される。

電気二重層キャパシタは、日本では2012年から採用しているマツダに加え、2013年に本田技研工業が採用を開始したことで大きく拡大した。2015年以降、欧米自動車メーカーにおいても採用が増加し、世界的に市場が拡大するとみられる。リチウムイオン電池は現状日系メーカーが先行しているが、今後は欧州自動車メーカーを中心に48Vシステムの採用が始まるとみられ、一台あたりの搭載容量の増加もあり市場は2025年で2013年比73.6倍と急拡大が予測される。

その他に含まれるニッケル水素電池とリチウムイオンキャパシタは限定的な需要にとどまるが、電気二重層キャパシタやリチウムイオン電池がけん引することで、鉛電池以外の二次電池の採用が増加するとみられる。

マイクロ電気自動車向け二次電池の市場規模予測(世界市場)
2013年実績2025年予測2013年比
199億円639億円3.2倍
富士経済調べ

上記の数値は、モータ出力30kW以下の1~2名が乗車可能な低速EVとして位置づけられるマイクロ電気自動車(マイクロEV)を指し、日本における超小型モビリティも含んだ市場規模である。

マイクロEVの需要は中国を中心に形成されており、2013年に15万3,600台、2025年には30万600台が予測される。そのうち日本は2013年に1,500台、2025年には1万800台が予測される(富士経済調べ)。

電池パックの圧倒的な安さから鉛電池の採用が多いが、Renault「TWIZY」など大手自動車メーカーが展開するマイクロEVや、日本での超小型モビリティ車両規格制定に向けた実証車両としてトヨタ自動車、日産自動車、本田技研工業などが開発したコンセプトモデルではリチウムイオン電池が採用されている。今後、欧州を中心に日本やアメリカなどでもリチウムイオン電池採用モデルの増加が期待され、2025年にはマイクロEV向け二次電池市場の3割をリチウムイオン電池が占めるとみられる。

参考文献:「エネルギー・大型二次電池・材料の将来展望 2014」
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