水素燃料/同関連機器・施設の国内市場 市場動向2

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前回に引き続き、水素燃料関連機器設備の市場動向として燃料電池自動車(FCV)向けの市場を俯瞰してみる。

2.燃料電池車向け水素燃料の市場規模予測
 2015年度予測2025年度予測25/15年度比
数量400万m311億8,400万m3296.0倍
金額3.7億円947億円255.9倍
富士経済調べ

燃料電池車向け水素燃料の市場は、2013年時点ではほとんど形成されていない。燃料電池車の市販化が始まる2014年度に市場が立ち上がり、量産モデルの投入により、2020年度以降大きく伸びると予想される。普及台数に比例して水素燃料の需要も高まり、2025年度の市場は数量ベースでは約12億3、金額ベースでは947億円まで拡大すると予測される。

水素は非常に軽くエネルギー密度が低いことから高圧化して密度を高めるが、この高圧技術とそれに関わる機器の設備コストが高額であることから、水素ステーションにおける販売価格を押し上げる要因となっており、今後の需要拡大には販売価格低減への工夫と努力が求められる。

なお、水素燃料市場の形成には燃料電池車は重要なアプリケーションであるが、規模拡大のためには、さらに有望用途も必要となる。現在、日本では原子力発電に代わるCO2排出量の少ない発電システムが求められており、水素発電が注目されている。水素発電は2017年度に実証用発電設備の建設が計画されており、徐々に拡大していくとみられる。2025年度には燃料電池車と水素発電向けを合わせた水素燃料市場は、19億3、1,105億円が予測される。

3.水素燃料輸送用・車載機器の市場規模予測
 2015年度予測2025年度予測25/15年度比
水素輸送用機器17億円558億円32.8倍
車載機器39億円2,115億円54.2倍
富士経済調べ

水素輸送用機器市場で注目されるのは輸送用容器で、オフサイト式水素ステーションの増加に伴い需要増加が予測される。水素輸送船は海外から水素を輸入するパイロットプロジェクトの準備が進んでおり、スポット的ではあるものの市場を形成するとみられる。

車載機器関連では水素センサが注目される。水素センサは安全のために設置が義務付けられており、信頼性への要求が高いことから単価の下落は起こりにくく、安定した伸びが期待できる。一方、車載用高圧容器は2018年度以降の量産モデルの投入に伴い量産体制に入るならば、バルブなどの周辺機器の低コスト化が進むと期待される。

参考文献:「2014年版 水素燃料関連市場の将来展望」
(2014年07月02日:富士経済)


注目業界の市場動向・将来展望


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