容器・包装材の国内市場 市場動向1

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容器・包装市場は、国内生産・国内消費が基本であり、内需型ビジネスである。経済成長が停滞する日本においては、これまで頭打ちの状況にある。また人口が減少傾向であることや環境対応、高齢化社会への移行等を要因とした生活スタイルの変化は、容器・包装へのニーズとして多様化・高度化を求めている。

今回はこれらのニーズに応えるべく、軽量化や耐熱化などの機能を付与した製品開発が活発化している容器・包装製品の国内市場動向にスポットを当ててみた。

■容器包装製品の国内市場規模推移
全体
 2014年見込2018年予測2013年比
1,692万トン1,698万トン100.7%
金額4兆4,824億円4兆5,068億円101.4%
富士キメラ総研調べ

用途別構成比
容器、包装市場は、人口減少や国内製造業の空洞化などの厳しい環境下ながらも、核家族化や単身世帯の増加に伴い個包装化が進んでいる。2014年は、数量ベースでは容器の軽量化、包装の薄肉化の影響で前年比0.3%増と伸び悩むものの、原材料などのコストアップによる値上げなどから、金額ベースでは前年比0.8%増が見込まれる。

飲料容器は金額ベースで最も構成比が高く、缶やびんの需要が減少しPETボトルの需要が増加している。PETボトルの需要は拡大するものの、缶やびんの縮小によるコスト低減効果により金額ベースでは横ばい、重量ベースではPETボトル採用による軽量化が図られることにより減少が予測される。

食品容器は弁当や惣菜の需要増加があるものの容器の軽量化が進んでおり、量/金額共にほぼ横ばいである。耐熱容器など機能性の高い容器への需要シフトが進んでいるのが特徴となっている。

ラップフィルムやパウチなどの軟包装は市場が小さいものの、伸長率は高い。レトルトパウチやスタンディングパウチなどパウチ類は廃棄のしやすさから、びんや缶からの採用切り替えが進んでおり、需要が拡大している。また、用途は食品が主力であるが、トイレタリー分野でも詰め替え用などでは安定的な需要がある。

段ボールなどの重包装は数量ベースで最も構成比が高く、2020年の東京五輪に向け、景気の回復や物流量の増加に伴う需要の拡大が期待される。

今後は、環境対応や高齢化社会などをキーワードにした新たなビジネスに向けた需要拡大が期待されている。

環境対応としては、容器の軽量化やバイオマス由来の容器の採用などが進んでいる。容器の軽量化はコストダウンにつながるため需要が強く、飲料容器でのびんや缶からPETボトルへの移行、食品容器では発泡品の拡大などで進展している。また、バイオマス由来の原料を使用したPLA食品容器・包装の採用、PETボトルや食品容器における既存樹脂とバイオプラスチックの混合使用も進みつつある。

高齢化社会への対応では、調理を簡素化できるレンジ対応ニーズが高まるとみられ、容器の耐熱化などが進んでいる。特に発泡PP/PS容器、電子レンジ対応パウチなどの需要拡大が期待される。

■市場規模の数値に含まれている製品群
全体
飲料容器PETボトル、金属缶、ガラスびん、飲料カートン、チルド飲料用カップ、透明飲料カップ
食品容器PET系食品容器、PPフィラー食品容器、PPシート食品容器、発泡PP/PS食品容器、PP/PS0インジェクション食品容器、PSP食品容器、OPS食品容器、HIPS食品容器、PLA食品容器・包装、無菌包装米飯容器、紙カップ
軟包装レトルトパウチ、スタンディングパウチ、スパウトパウチ、電子レンジ対応パウチ、ラミネートチューブ、ラップフィルム(小巻)、ラップフィルム(業務用)、シュリンクフィルム、ラベル用シュリンクフィルム、高機能鮮度保持フィルム
軟包装用フィルムバイオ・生分解性樹脂包装、吸湿フィルム、バリアフィルム、その他軟包装フィルム
医療包装PTP包装、分包・SP、輸液バッグ、バイアル
重包装段ボール、プラスチック段ボール、プラスチックコンテナ、プラスチックパレット、PEパレットストレッチフィルム、バッグインボックス、PE重袋、フレキシブルコンテナ、バルクライナー
その他包材静電シールドバッグ、エンボスキャリアテープ、ICトレー、エアゾール缶、紙器(食品)、紙器(非食品)、パルプモールド容器
関連資材粘着ラベル・テープ、紙管・プラコア、緩衝材、チャックテープ、包材用接着性樹脂
参考文献:「2014年 パッケージングマテリアルの現状と将来展望」
(2014年07月28日:富士キメラ総研)

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