容器・包装材の国内市場 市場動向2

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容器・包装市場は電子材料や自動車とは異なり、グローバル化が難しい市場である。そのため、各国内で生産・消費されるケースが多い。今回は、成熟市場となりつつある容器包装材製品の中で、注目されているいくつかの製品について、その動向を取り上げてみた。

2014年見込で最も高成長が見込まれる製品はフレキシブルコンテナである。ランニングタイプとクロスタイプの両方とも上位にランクインしているが、東日本大震災の影響から復興需要用途(除染用途)で短期的に需要が拡大していることが要因のため、2014年をピークに特需は終了し、今後は減少傾向での推移が予測される。

直近の話題としては、コンビニエンス・ストアにおけるカウンターコーヒー用容器の需要拡大が挙げられる。特に、透明飲料カップへの影響が大きい。また、2014年時点で高成長しており、今後も継続して拡大している製品は、共通キーワードとなっている環境(軽量、バイオなど)、高齢化社会(レンジアップ、他)への対応製品が挙げられる。

その他注目の動向としてはPETボトルが挙げられる。すでに飲料容器として広く普及しているものの、清涼飲料市場の拡大や他素材からの代替もあり高成長をキープしている。

ここでは、注目製品市場として、PETボトル、透明飲料カップ、発泡PP/PS食品容器、PLA食品容器・包装の4つを取り上げた。

(1)PETボトル
 2014年見込2018年予測2013年比
数量67.1万トン73.5万トン112.4%
金額2,440億円2,680億円112.7%
富士キメラ総研調べ

PETボトルは、ボトル、キャップ、ラベルで構成されるがボトルのみを対象とした。市場の中心は清涼飲料用途であり、景気や気候などの影響を受けやすいため短期的には縮小も想定されるが、飲料市場は微増で推移していることから、PETボトルもこれに連動し拡大するとみられる。また、調味料などでもビンやほかの素材からPETボトルへのシフトが続いている。

(2)透明飲料カップの市場規模
 2014年見込2018年予測2013年比
数量13.0億個14.5億個120.8%
金額100億円110億円118.3%
富士キメラ総研調べ

プラスチック透明飲料カップを対象とし、チルド飲料用カップは対象外となっている。ファストフードやコーヒーショップのテイクアウト用容器として採用されており、アイス用が中心である。

2013年はCVSのカウンターコーヒー向けが大きく拡大し、前年比二桁増となった。2014年は二桁増とまではいかないものの、前年比7.5%増となり市場も100億円に達すると見込まれる。ファストフード向けが減少しているが、CVSカウンターコーヒーが缶コーヒーやチルドカップ飲料など、他の容器で展開されるコーヒーの需要を取り込んでいる。また、カウンターコーヒーへの参入企業も増加していることから、今後も需要拡大が見込まれる。

(3)発泡PP/PS食品容器の市場規模
 2014年見込2018年予測2013年比
数量20,000トン24,000トン126.3%
金額110億円130億円130.0%
富士キメラ総研調べ

発泡PP/PS食品容器は、発泡体にすることで高い断熱性と軽量化を可能とし、電子レンジ対応の弁当容器や惣菜容器などに採用されている。また、断熱性の高さから保温ニーズのある弁当宅配での需要が期待され、高齢化社会における食材容器としての市場拡大も見込まれている。

(4)PLA食品容器・包装の市場規模
 2014年見込2018年予測2013年比
数量4,050トン5,300トン135.9%
金額15.1億円19.3億円132.2%
富士キメラ総研調べ

PLA(ポリ乳酸)はバイオマス(トウモロコシなどの植物)を原材料としたプラスチックで、バイオ素材の中で最も主流のものである。

バイオプラスチックは温室効果ガス削減や枯渇の恐れがある化石燃料の使用抑制など環境負荷軽減に貢献する素材として注目度が高い。石油由来のプラスチックと比較すると市場は小さいが、潜在的な需要は大きい。

耐熱性を必要としないサラダやフルーツを盛る透明容器、透明カップはコンビニエンス・ストアや大手スーパーなどで採用が浸透しつつある。PLAは薄いフィルムへの加工、耐熱性の付与、コストなどの課題があるが、シュリンク・フィルムや耐熱性を向上させる添加剤などの開発も進んでおり、徐々に克服されつつある。

参考文献:「2014年 パッケージングマテリアルの現状と将来展望」
(2014年07月28日:富士キメラ総研)

注目業界の市場動向・将来展望


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