主要自動車部品の世界市場 市場動向2

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今回からは主要自動車部品の世界市場動向について取り上げる。大きくは、エンジンルーム、吸/排気系部品、駆動/足回り、電装部品、内装、ランプ/外装、次世代部品(環境対応車関連他)のカテゴリーに基づき、それぞれの市場動向を俯瞰し、低コスト化&環境対策の課題解決に寄与する「モジュラーデザイン」「軽量化」「新興国の部品メーカー動向」のキーワードでまとめてみた。

■世界主要自動車部品の世界市場
カテゴリー2014年見込み2025年予測2013年比
エンジンルーム2兆8,525億円3兆4,099億円124.4%
吸/排気系部品1兆5,259億円2兆3,375億円161.7%
駆動/足回り6兆4,721億円8兆8,665億円144.3%
電装部品8兆1,128億円11兆9,792億円153.5%
内装6兆4,524億円7兆8,684億円125.3%
ランプ/外装22兆8,277億円26兆7,804億円120.8%
次世代部品5,489億円4兆255億円9.0倍
合計48兆7,923億円65兆2,674億円138.8%
富士キメラ総研調べ

2013年、世界市場(主要自動車部品48品目:巻末参照※)は、47兆326億円となった。石油、樹脂、金属の価格が高騰していることから、全般的に製品コストが上昇しつつある。自動車メーカー、部品メーカーは技術開発によりコスト上昇の吸収を図っている。しかし、一部では原材料コスト上昇の影響を避けられず、価格が値上げされた部品もあり、金額ベースの市場規模を押し上げる要因の一つとなっている。

カテゴリー別では次世代部品の伸長が著しい。HVやPHVなどの環境対応車に搭載されるバッテリー、モーター、インバーターなどの部品がけん引し、次いで吸/排気系部品や電装部品が伸びている。

環境対応車は環境問題に対する意識の高まりや各国政府による環境対応車普及促進策(補助金の交付など)の実施、また、車両販売価格の低下もあり、今後も堅調に伸長する。加えて、自動車の環境対策や安全性・快適性向上のための技術開発が進むことから、2025年の世界の主要自動車部品市場は、2013年比38.8%増の65兆2,674億円と予測される。

2013年の国内市場は7兆1,539億円となり、国内の自動車需要が成熟化する中、生産台数が伸び悩んでおり部品需要にも波及している。但し、次世代部品など今後市場拡大が本格化する部品もあり、2025年の国内市場は、2013年比6.5%増の7兆6,170億円と予測される。

次世代部品や吸/排気系部品、電装部品は世界市場同様に拡大するとみられる一方、エンジンルームや駆動/足回り、内装、ランプ/外装部品等は、生産台数の伸び悩みの影響を大きく受け、市場は横ばいからやや減少するとみられる。2020年以降は、その傾向が一段と顕著になると予想される。

今後、各自動車部品メーカーは、生産の海外移転、または部品単価や利益を拡大させる新製/新技術の開発がさらに高まると予測される。

※市場規模産出の対象とした製品
エンジンルーム
(9品目)
EGRバルブ、可変バルブタイミングユニット、ラジエーターファン、ウォーターポンプ、燃料ポンプ、電子制御スロットルボディ、エンジン制御ECU、スターター、オルタネーター
吸/排気系部品
(5品目)
ターボチャージャー/スーパーチャージャー、触媒コンバーター、EGRクーラー、エキゾーストマニホールド、インテークマニホールド
駆動/足回り
(7品目)
トランスミッション、クラッチ、電動パワーステアリング、電子制御サスペンションシステム、タイヤ空気圧警報システム、ABS/ESC、電動パーキングブレーキ
電装部品
(6品目)
コンビネーションスイッチ、カーナビゲーションシステム/IVI、ディスプレイオーディオ、小型モーター、ワイヤハーネス、車載メーター
内装
(5品目)
シートシステム、カーエアコン、エアバッグモジュール、インストルメントパネル、ルームミラー
ランプ/外装
(8品目)
ボディ/シャーシ、自動車用ガラス、ヘッドランプ、ドアミラー、バンパー、超音波センサー、車載カメラモジュール、自動車用タイヤ
次世代部品
(8品目)
HV/EVシステム、モーター、リチウムイオンバッテリー、インバーターモジュール、DC-DCコンバーター、コンデンサー、高圧ハーネス、電動コンプレッサー
富士キメラ総研調べ

参考文献:「2014 ワールドワイド自動車部品マーケティング便覧」
(2014年08月06日:富士キメラ総研)

注目業界の市場動向・将来展望


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