エレクトロニクス製品の世界市場 市場動向1

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2016年、2017年のエレクトロニクス市場は、これまで拡大をけん引してきたスマートフォン市場の成長鈍化により、成長は停滞している。スマートフォン市場では、ハイエンド製品からミドルレンジへと需要がシフトしユーザー数も増加してきたが、最大の需要地である中国で成長が鈍化したことで、エレクトロニクス全体市場としても陰りが見え始めている。今後はヘッドマウントディスプレイ、スマートウォッチ/ヘルスケアバンド、次世代自動車、ドローン、3Dプリンター、ヘッドアップディスプレイ、車載カメラ、車載用リチウムイオン二次電池などの製品市場の拡大が期待される。

ユニット製品はスマートフォンで採用される有機ELディスプレイが増加しており、今後はスマートフォンだけではなく、TVや車載用途でも採用が増加する見通しである。小型カメラモジュールもスマートフォン向けが多く、市場の伸びは鈍化するとみられるが、デュアルカメラや虹彩認証用カメラの搭載拡大などの高付加価値化が進められる見込みである。

今回は、2016年のエレクトロニクス製品42品目を「AV機器」「白物家電」「情報通信機器」「モビリティ・産機」「車載電装機器」「ユニット製品・部品」に分類し、世界市場を解説する。


■エレクトロニクス製品の世界市場と予測:生産規模
1)AV機器
 2016年実績2022年予測2016年比
合計2兆5,615億円7兆4,814億円2.9倍
AV機器(8品目)3億5,249万台3億8,210万台108.4%
富士キメラ総研推定

2016年のAV機器市場で縮小幅が大きかったのは、スマートフォンの普及による機能代替が進むコンパクトDSC、デジタル一眼カメラとなった。この2製品は2017年以降も縮小が続く見通しである。FPD-TVは、一定の普及が完了したことで市場全体としても飽和に向かいつつある。ヘッドマウントディスプレイ市場は、2016年より市場が本格的に立ち上がった。メーカーの積極的な参入と製品の市場投入がみられ、2018年~2019年あたりで2016年に発売されたハイエンド機器の第2世代が登場し、さらに市場拡大が進む可能性がある。

2)白物家電
 2016年実績2022年予測2016年比
合計2兆5,615億円7兆4,814億円2.9倍
白物家電(6品目)5億1,350万台5億6,613万台110.2%
富士キメラ総研推定

2016年の白物家電市場は、ルームエアコンを除いてはプラス成長となったが、中国市場の需要の一巡もあり成長率も鈍化している。一方で、中国沿岸地域の富裕層を中心にデザイン家電、高級家電需要が高まっており、金額ベースでの市場は拡大する可能性もある。また、新規市場としてメーカー各社は中東、アフリカをターゲットにしている。

3)情報通信機器
 2016年実績2022年予測2016年比
合計2兆5,615億円7兆4,814億円2.9倍
情報通信機器(11品目)26億5,620万台26億9,343万台101.4%
富士キメラ総研推定

2016年は、PC関連製品(デスクトップPC、ノートPC、PCモニター)のほか、スマートフォンの大型化によりタブレットの市場縮小が続いている。スマートフォン市場は先進国におけるハイエンド市場の成長鈍化、中国内需の成長鈍化により、成長ペースが緩やかとなり、今後は微増傾向での推移となっていく見通しである。ノートPCはビジネス向け需要は今後も微増傾向が続くが、コンシューマー向けはスマートフォンやタブレットに需要を取り込まれる形で全体としては需要縮小が続くと予測される。今後は、ディスプレイを取り外しタブレットとしても利用可能な2in1の生産が拡大していく見通しである。スマートウォッチ最大手のAppleの伸び率は鈍化したものの、Fitbitなどヘルスケアバンドを手掛けるメーカーが台数を伸ばしている。価格を抑え特定機能に特化したヘルスケアバンドが今後伸長する見通しである。

参考文献:2017 ワールドワイドエレクトロニクス市場総調査
(2017年03月15日:富士キメラ総研)


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