HV/PHV/EVの世界市場 市場動向2

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■次世代自動車タイプ別エリア別の世界市場予測
3)PHV(プラグインハイブリット車)
単位:万台
 2016年実績2025年予測2035年予測2035/2016
PHV29.8100%173.3100%539.8100%18.1倍
日本1.24.012.47.242.47.9 
北米8.327.944.925.9131.024.3 
欧州11.538.663.836.8180.033.3 
中国8.729.243.725.2154.228.6 
ASEAN
東アジア
僅少6.73.919.73.6 
その他0.10.31.81.012.52.3 
富士経済推定

2016年のPHV世界市場は29.8万台で前年比43%増となり、このうち北米が前年比79%増と急伸した。2016年はGM「Chevrolet Volt」のモデルチェンジ、Fordは既存車の値下げ攻勢、現代自動車のニューカマー「Sonata PHEV」の投入、欧州勢も新型車を投入するなど各社が軒並み販売増となったことで市場が拡大した。

欧州市場は欧州メーカーの車種拡充により市場拡大し、2016年は11.5万台、前年比28%増となった。2017年以降も環境規制に対応するため、各社が特に高級車ブランドから勢力的にPHVの投入を計画しており、また充電インフラの整備も加速することから、欧州エリアは2035年段階においても世界最大のPHVマーケットを維持するものと予測される。

中国市場は、2016年、BYDが「Tang」、「Qin」の2車種合わせて前年を上回る5万台超のセールスを記録したほか、上海新能源「栄威Roewe 550 PHEV」も1万台以上を販売した。BYDがPHVからEV販売に軸足を移したことにより、2017年のPHV市場は微増に留まるものと予測される。新エネルギー車補助金の終了後は、外資系OEMsブランドのPHVの販売が加速するものと想定される。

4)EV(電気自動車:超小型EVは含まない)
単位:万台
 2016年実績2025年予測2035年予測2035/2016
PHV46.9100%250.8100%629.8100%13.4倍
日本1.73.613.35.335.55.6 
北米9.019.274.229.6147.023.3 
欧州11.223.970.728.2169.026.8 
中国24.051.286.834.6226.035.9 
ASEAN
東アジア
0.71.53.51.430.94.9 
その他0.30.62.30.921.43.4 
富士経済推定

2016年のワールドワイドEV市場は前年比39%増の46.9万台となった。中国のEV市場は前年比63%増の24万台となり、世界一のEVマーケットとなった。中国市場はシェアの入れ代わりが激しい市場であったが、ナンバープレート取得制限に対する電動車優遇策を実施する大都市圏で高いシェアを持つ中国OEMsへの需要の集中が進んだ。外資系OEMsもEVの投入が必須となるが、現地生産・調達(車両、バッテリ)ができる体力のある大手OEMsは、2021年以降の購入補助金が終了後、これまで厚遇を受けていた中国OEMsと対等に戦えることから市場拡大に大きく貢献すると見られる。一方、中国OEMsは新興国市場へのEV投入などが想定される。

EV市場は、2025年頃までは航続距離の延伸(300~500kmレンジ)、高速充電対応が差別化の要素となり市場拡大の起爆剤となる。その後ロングレンジ化競争は終焉し横並びになる。充電環境の整備やバッテリのリサイクルなどは課題として残り、2035年段階においても自動車総市場の4.6%に留まる。ポストリチウムイオンバッテリの採用などによる車両のコストダウンが市場拡大の鍵となる。

5)FCV(燃料電池自動車)
単位:万台
 2016年実績2025年予測2035年予測2035/2016
PHV0.2100%4.0100%32.5100%162.5倍
日本0.150.00.615.03.510.8 
北米0.150.02.152.518.757.5 
欧州僅少1.230.08.726.8 
中国0.12.51.54.6 
ASEAN
東アジア
僅少0.10.3 
その他 
富士経済推定

FCVは、トヨタ自動車や本田技研工業などが量産販売を開始しているものの、EVのその先の技術として技術プロモーション的な役割を担うに過ぎない。現段階ではコスト面で量産に適していないことや水素ステーションの整備など周辺環境の整備が難しいとされている。東京オリンピックは特需としても、当面は緩やかな市場拡大に留まるものと想定される。今後EVと同価格帯までコストダウンできれば需要が高まり、水素充填インフラの建設ラッシュも期待できる。

参考文献:2017年版 HEV,EV関連市場徹底分析調査
(2017年05月18日:富士経済)


技術革新が進む自動車業界特集


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