ディスプレイ関連の世界市場 市場動向1

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TV、スマートフォン市場の成長率が鈍化するなか、今後のディスプレイ市場はTVの平均サイズアップや65in以上の需要創出、スマートフォンでのAMOLED採用拡大などが注目されている。新規用途として2017年はVR機能を搭載したHMDの出荷が好調に推移している。今後も高成長が続く見通しであり、HMDに搭載されるLCD、AMOLEDの需要拡大が予想される。

車載ディスプレイは安定した市場拡大が期待されている。自動車メーカー各社は大型、高解像度、曲面など先端ディスプレイ技術を駆使したデジタルコックピットのコンセプトを打ち出しており、高付加価値化が期待されている。タッチパネルは「薄型化」「軽量化」で有利なオンセル・インセルの採用が拡大している。オンセル・インセルの採用はスマートフォンが先行したが、今後はノートPC、タブレット、車載ディスプレイでも拡大する見通しである。

今回は、LCD、OLEDディスプレイ、タッチパネルの世界市場を解説する。

■ディスプレイデバイス・タッチパネルの世界市場

 2017年見込2022年予測2017年比
合計14兆4,043億円15兆8,368億円109.9%
LCD10兆185億円8兆8,926億円88.8%
OLED2兆1,913億円4兆6,497億円2.1倍
タッチパネル2兆1,138億円2兆1,890億円103.6%
その他ディスプレイデバイス807億円1,055億円130.7%
※金額はモジュールベースで算出富士キメラ総研推定
その他ディスプレイデバイスは、電子ペーパー、VFD、LCOS、Micro OLED、HTPS TFTである。

2016年の市場は前年比で縮小となったが、2017年は主力用途であるスマートフォン向け、TV向けが回復するため、市場は前年比8.5%の増加が予想される。

中小型の主力用途であるスマートフォン向けの市場は、2016年は出荷が堅調だったものの、大幅な価格下落が進んだことにより縮小した。2017年は出荷好調に加え、AMOLEDやオン・インセルなど高付加価値製品の出荷比率が増えているため、伸びるとみられる。

大型ディスプレイの主力用途であるTV向けの市場は、2016年は生産調整の影響で前年比マイナスとなった。2017年も生産調整は続いているが、単価上昇がみられるため、市場は前年比プラスが見込まれる。

今後の市場は、スマートフォン、スマートウォッチ・ヘルスケアバンド、HMD・スマートグラス、車載ディスプレイなどが市場拡大をけん引すると予測される。スマートフォン向けは数量の大幅な拡大は見込めないが、FHD以上の高精細パネル需要拡大、AMOLEDの台頭、ベンダブル型AMOLEDやフォルダブルAMOLEDなど高付加価値製品の登場が出荷金額の拡大をけん引すると予測される。車載ディスプレイは各種用途でサイズアップが進むことで平均単価の下落は緩やかに進み、金額ベースでも堅調な拡大が続くと予測される。

■LEDの世界市場

 2017年見込2022年予測2017年比
LCD合計10兆185億円8兆8,926億円88.8%
大型TFT※1数量76,442万枚71,080万枚93.0%
金額7兆3,544億円6兆5,088億円88.5%
中型TFT※2数量176,935万枚144,507万枚81.7%
金額2兆5,769億円2兆3,207億円90.1%
その他
(STN、TN・VA)
872億円631億円72.4%
※金額はモジュールベースで算出富士キメラ総研推定
※1 大型TFT:TV、IT(PCモニター、ノートPC、タブレット)、パブリック・サイネージモニター向けのTFTを対象。タブレット向けは10in未満も対象。
※2 中小型TFT:「大型TFT」以外のTFTを対象。


<大型TFT>
2017年は、供給過剰のTVパネルの生産調整などもあり同用途向けのパネル出荷数量は減少する見込みであるものの、法人向けを中心に市場が回復したノートPC向けパネルの出荷が増加する見込みである。2018年以降もデジタルサイネージ向けは年率10%超での高成長が期待され、TVはほぼ横ばい、ノートPCやPCモニター、タブレットは微減で推移と今後も出荷数量は大きく増えないとみられる。しかしながら、TVを中心に平均サイズの上昇がみられ、面積ベースでは微増で推移すると予測した。

<中小型TFT>
スマートフォンの世界的な普及に伴い、他モバイル機器の縮小が進み中小型パネル市場の縮小が進んでいる。2017年はAMOLEDとの競争による縮小が見込まれる。2017年以降もスマートフォンを中心に中小型ディスプレイはAMOLEDが大きく伸長する見込みであり、中小型TFT全体の出荷数量は減少していく見込みである。今後の市場の伸長が期待される用途は、HMD・スマートグラス向け、車載向け、医療/カラーマネジメント/放送用モニターを含めた産業機器向けとなる。


参考文献:2017 ディスプレイ関連市場の現状と将来展望 (上巻)

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