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■OLEDの世界市場
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| 2017年見込 | 2022年予測 | 2017年比 |
OLED合計 | 2兆1,913億円 | 4兆6,497億円 | 2.1倍 |
大型AMOLED※1 | 数量 | 410万枚 | 1,430万枚 | 3.5倍 |
金額 | 2,366億円 | 7,617億円 | 3.2倍 |
中型AMOLED※2 | 数量 | 4億7,284億円 | 10億1,784万枚 | 2.2倍 |
金額 | 1兆9,197億円 | 3兆8,523億円 | 2.0倍 |
PMOLED※3 | 数量 | 8,205万枚 | 9,095万枚 | 110.8% |
金額 | 350億円 | 357億円 | 102.0% |
※金額はモジュールベースで算出 | 富士キメラ総研推定 |
※1 大型AMOLED:TV、IT(PCモニター、ノートPC、タブレット)、パブリック・サイネージモニター向けのTFTによるアクティブ駆動するAMOLEDを対象。 ※2 中小型AMOLED:「大型AMOLED」以外のAMOLEDを対象。 ※3 PMOLED:モノカラー、エリアカラー、フルカラーのパッシブマトリックスOLEDを対象。 |
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<大型AMOLED> 大型は、生産歩留まりの改善や低コスト化の進展により、ハイエンドTVで着実に採用が増加している。2017年は先行するLG.EL以外のTVメーカーでもOLED-TVの出荷が拡大するため、TV向けパネルの出荷が大きく伸びるとみられる。一方、市場拡大をけん引してきたタブレット端末向けは、セット品の出荷が減少しているため、需要減少が見込まれる。 2018年以降はTV向けを中心に大幅な増加が予想される。また、インクジェット方式による量産化を受けて低価格化も進むとみられる。
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<中小型AMOLED> 中小型は、Samsung DisplayによるSamsung ELのスマートフォン向けを中心に市場が拡大してきた。近年は各メーカーによる中国スマートフォンメーカー向けの供給が拡大しているほか、2017年11月発売予定の新機種「iPhone.X」(Apple)でもAMOLEDが採用されるとみられるため、2017年の市場は大幅な拡大が予想される。今後、ハイエンドスマートフォン向けのディスプレイはAMOLEDが主力となる可能性が高いため、当面は大幅な市場拡大が予想され、2019年には中小型TFTの市場を超えるとみられる。スマートフォン向けが市場拡大をけん引するが、スマートウォッチやHMD、車載センターディスプレイなどでも需要の増加が期待される。また、2017年以降はスマートフォンを中心にフレキシブルAMOLEDの採用が大幅に増えるとみられる。現時点ではプロセスの複雑さや製造歩留まりなどの点から高価格であるが、低価格化の進展によりスマートフォンやスマートウォッチなどで採用増加が期待される。
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<PMOLED> 2016年は、車載向け、スマートウォッチやヘルスケアバンド向けなどが出荷拡大した。今後もスマートウォッチ・ヘルスケアバンドの後継機種の市場投入や堅調な市場拡大が推測されることから、当該市場も増加傾向で推移していく。他のアプリケーションとしては、車載機器、家電、産業機器向けで採用されている。PMOLEDは色抜けなどの懸念があったが、画面の質や発光の色合いの観点から搭載数量は増加していくとみられる。
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■タッチパネルの世界市場
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| 2017年見込 | 2022年予測 | 2017年比 |
タッチパネル合計 | 2兆1,138億円 | 2兆1,890億円 | 103.6% |
静電容量式 | 数量 | 20億1,026万枚 | 22億8,990万枚 | 113.9% |
金額 | 2兆462億円 | 2兆1,497億円 | 105.1% |
抵抗膜式 | 数量 | 7,972万枚 | 4,392万枚 | 55.1% |
金額 | 676億円 | 393億円 | 58.1% |
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<静電容量式タッチパネル> 2016年の静電容量式タッチパネル市場は数量ベースで前年比微増、金額ベースで前年比大幅減となった。 PCモニター・AIOやノートPCはセット生産の縮小が続いているが、静電容量式タッチパネル搭載率は徐々に拡大しており、静電容量式の出荷数量は今後も微増傾向が続くとみられる。2018年以降はスマートウォッチ向け、車載ディスプレイ向けの出荷拡大が静電容量式市場をけん引する。静電容量式全体市場は数量ベースで微増傾向、金額ベースで横ばい傾向での推移が続くと予測される。
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<抵抗膜式タッチパネル> 2016年は主力用途であるフィーチャーフォンや車載ディスプレイ向けの出荷が大幅に縮小したため、抵抗膜式タッチパネル市場は数量、金額ともに大幅なマイナス推移となった。民生機器では今後も静電容量式タッチパネルへの切り替えが進行する見通しである。また、これまで抗膜式タッチパネルの根強いニーズが残っていた産業機器用途においても、静電容量式への切り替えが徐々に加速していることから、抵抗膜式タッチパネル市場は今後も漸減傾向が続くと予測される。
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参考文献:2017 ディスプレイ関連市場の現状と将来展望 (上巻) |
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