ディスプレイ関連の世界市場 市場動向3

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今回は注目アプリケーションの世界市場を解説する。

■TVの世界市場

 2017年見込2022年予測2017年比
合計2億2,140万台2億3,190万台104.7%
LCD2億1,890万台2億2,090万台100.9%
OLED150万台1,100万台7.3倍
CRT100万台
富士キメラ総研推定
TVの世界市場は2億2,000万台で推移している。現状は大部分をLCDが占めているが、OLEDの市場が急拡大している。OLEDパネルは高価格のため、付加価値の高い55インチ以上のハイエンドに限定された製品展開が進んでいるが、低価格化の進展に加え、2017年に入りOLEDを採用するTVメーカーが増えたことなどにより、今後の市場拡大が期待される。

●解像度別TV向けパネル出荷ウェイト(数量ベース)
55in以上では8割超のパネルが4K対応となっており、2017年の4K比率は全体の31.9%となる見込みである。今後も4K化は進むとみられるが、40in台の一部はFHDでとどまり、また32inより小さいパネルのHD以下解像度の需要も続くとみられる。2022年は57.5%と予測される。

8Kパネル需要は、パネルの生産難易度よりも2017年時点では画像処理チップや配線など、その他のTV部材の価格や技術的難易度が高く、大きく伸長するのは将来と予測される。2018年には平昌五輪に向けて韓国メーカーが、2020年には東京五輪に向けた日系メーカーが製品投入をにらんで開発を進めている。2022年で2.7%の採用率で、65in以上の約2割が8K対応になるものと予測される。


■車載ディスプレイ(センターディスプレイ)の世界市場
センターディスプレイデバイス(数量ベース)
 2017年見込2022年予測構成比
合計6,830万枚1億480万枚100.0%
TFT6,830万枚1億320万枚98.5%
AMOLED160万枚1.5%
富士キメラ総研推定
センターディスプレイは、カーナビゲーションシステム、IVI(In Vehicle Infotainment)システム、ディスプレイオーディオシステム用ディスプレイ、その他のモニターとしてセンターコンソールに搭載される。市場は、カーナビゲーションシステムやディスプレイオーディオの純正、オプションとしての装着率が上昇しているほか、中国での中古車向け製品や市販製品が増加している。また、ナビ機能を搭載しない単純な情報表示用モニターとしての搭載も拡大している。

ディスプレイデバイスとしては一部MSTN採用が残っていたが2015年でMSTNの出荷が終了し、2016年はTFTのみとなった。TFTとしてはa-Si中心の市場であったが、2016年からはJDIによるLTPSの出荷が開始された。今後,8in以上の大型パネルを中心にLTPS、Oxideの需要が拡大すると予測される。AMOLEDは、黒の再現性や自発光ならではの発色で特に高級車でのニーズが高まっている。2017年に後部座席のコントロールパネルとして実用化される見通しである。2018年にセンターディスプレイでの利用が見込まれ、今後曲面ディスプレイとしてのニーズに対応していくと見られる。


●インチ別TFT出荷ウェイト(数量ベース)
TFTのサイズは7.0in前後がボリュームゾーンであったが、自動運転技術やIVIシステムにおける表示情報量拡大に伴い大型化が進んでいる。今後は8.0inや10.3inがボリュームゾーンになっていく可能性が高い。解像度としてはWVGAがボリュームゾーンであったが今後はHDクラス、FHDへのシフトが進むとみられる。


参考文献:2017 ディスプレイ関連市場の現状と将来展望 (上巻)

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