自律制御関連デバイス・システムの世界市場 市場動向3

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今回は、自律制御関連デバイス・システムのアプリケーション市場を解説する。

■自律制御対応製品(100%対応):世界市場

 2016年2017年2025年予測2016年比
ドローン240万台333万台1,000万台4.2倍
家庭用掃除ロボット794万台862万台1,200万台1.5倍
AIスピーカー930万台1,440万台4,900万台5.3倍
コミュニケーションロボット8,900台18,600台42,700台4.8倍
富士キメラ総研推定

 定義市場動向
ドローン娯楽用、商業用(業務用空撮、農作物を観察する精密農業用、農薬散布用、測量、建造物点検など)の自律制御飛行が可能な無人ヘリコプターを対象。現在、民生向け市場の拡大に加え、業務分野向けの需要が拡大しており、市場は拡大が続いている。今後は民生向け市場の成長が徐々に鈍化していくが、業務分野では規制緩和や各種センサーの搭載による高機能化によって活用範囲が広がり、市場拡大が継続する。
家庭用掃除ロボットケーブルレスでバッテリーを駆動し、自動走行、掃除を行う家庭用のロボット型掃除機を対象。中国での需要が市場拡大をけん引してきたが、徐々に落ち着きを見せている。今後も市場は緩やかに拡大していく。1万円以下の低価格モデルを購買した層の買い替え需要を促進させ、高機能の2~3万円台の製品が市場の中心となっていく。
AIスピーカー音声認識を搭載し、ネットワークと接続することによって音楽の再生や、各種家電の操作、スケジュール確認などのアプリ起動、ECサイトでのショッピング、雑談対話などを行うことが可能な製品を対象。2014年にAmazonが米国において「Amazon Echo」を投入した。同製品は米国を皮切りに、2016年には欧州でも普及が始まっている。2016年11月にはGoogleが「Google Home」を米国で投入したが、2017年後半に掛けてフランス、ドイツ、カナダ、オーストラリアでも上市もしくは上市予定であり、今後も海外において次々と市場が立ち上がっていくと予測される。
コミュニケーションロボット音声認識機能を保有し、人間の呼びかけに対してコミュニケーションが可能なロボットを対象。一般大衆向けのロボット、玩具は対象外で、業務用分野で利用されるロボットを対象。日本を中心に市場形成された。設置用途は病院や介護施設などで高齢者や患者とコミュニケーションを取らせる福祉用や、小売店舗などにおいて受付や案内などの接客、商品PRなどである。今後は、ネットワーク対応による機能拡充や対話性能の向上など、性能面でも利便性が向上され、教育や金融、運輸などさまざまな場面での採用が増加することで市場も堅調に推移していくと予測される。

■自動車の自律制御対応製品

 2016年2017年2025年予測2016年比
自動車の世界市場9,109万台9,347万台1億1,962万台131.3%
自律制御対応自動車1,470万台1,850万台5,590万台3.8倍
全体比率16.1%19.8%46.7%
※上記は、乗用車、トラック、バスを対象とする。富士キメラ総研推定

2016年は、世界市場でみると新興国を中心に低価格な自動車も多いため、対応率は低い。現状はレベル2以下のADAS搭載車が全てを占めるが、2017年10月にAudiから世界初のレベル3対応のAudi「A8」が上市された。レベル3対応車は2018年以降、高級車を中心に多くのメーカーが投入するとみられる。

2025年(予測)の自動運転レベル比率
世界市場ADASレベル3レベル4
5,590万台5,200万台360万台30万台
100%93.0%6.4%0.6%
富士キメラ総研推定
2025年で自動車市場全体のうち台数ベースで46.7%が自律制御対応になると予測される。レベル3以上の自動運転車はADASと比較しても実現コストが依然として高いことから、一部の高級車種で採用が徐々に拡大していくものとみられる。レベル4は限定的ではあるが、2021年頃には対応車が上市される予定である。レベル4のうち、無人運転車は、技術面や制度面に課題があり、2025年以降の投入になると予測される。

参考文献:2018 自律制御・ロボット関連市場の現状と将来展望

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