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今後の国内照明市場は、新たな「光の価値創出」であり、LED光源の採用によって制御・コントロールが容易になったことや、既存のアプリケーションの形状に留まらないデザイン・設計が可能になったことなど、創出価値の質的向上が求められる。
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今回は、国内における照明制御・ソリューション・IoT化市場の動向を解説する。
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■国内の照明制御・ソリューション・IoT化市場
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| 2016年実績 | 2025年予測 | 2016年比 |
合計 | 8,905億円 | 7,387億円 | 83.0% |
照明制御ソリューション | 570億円 | 743億円 | 130.4% |
空間提案・演出ソリューション | 208億円 | 264億円 | 126.9% |
光技術/HCL※ソリューション | 23億円 | 403億円 | 17.5倍 |
照明IoTソリューション | 170億円 | 635億円 | 3.7倍 |
富士経済推定 |
※HCL:ヒューマンセントリックライティング |
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対象品目
照明制御ソリューション | ダウンライト、スポットライト、ペンダントライト、ブラケット等の局所照明 |
空間提案・演出ソリューション | シーリングライト、ベースライト、スクエアグリッド天井、スリムライト・間接照明、防犯灯 |
光技術/HCLソリューション | 高天井照明、投光器、道路・トンネル灯、スポットライト |
照明IoTソリューション | 非常灯・誘導灯 |
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照明制御・ソリューション・IoT化市場は、大手照明メーカーが提案する有線式制御ソリューションを中心に、BEMS主導のビルディングIoT照明、専業プレーヤーが提案する建築化・空間演出ソリューション、景観・演出ライティングソリューションなどの市場が確立している。ウェルネス照明、可視光通信、映像演出ソリューションなどによる照明や光の新たな価値提案に加え、より質の高い照明環境を求めるニーズが高まっていることから、制御・ソリューション・IoT化市場は今後も拡大が予想される。
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LEDの普及により、照明は取り扱いが容易となりデザインの柔軟性が向上した(光の解放)と同時に、デジタル化されたことで制御が可能となった(制御の解放)。これにより、照明と同じく天井商材を扱う空調・セキュリティ機器などのプレーヤー、空間提案を行う建材メーカー、照明のIoT化や制御、他設備との連携運用の提案を行うITベンダーや計装メーカーなど、様々な異業種プレーヤーによる照明のソリューション提案が増加している。異業種プレーヤー参入により照明メーカーにはなかった価値提案が増えることで、制御・ソリューション・IoT化市場はさらなる進展が期待される。
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参考文献:Special Appli.光源/照明市場 実態・技術・予測 2018年版 |
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