光学機器・光学デバイスの世界市場 市場動向1

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民生用光学機器の主役は、デジタルカメラからスマートフォンのカメラの進化によってモバイルカメラになった。2016年頃から急速に普及しているデュアルカメラはモバイルカメラの課題であった感度や画質、ズームなどにも対応している。自動車分野では、ADASや自動運転への対応が急速に進んでおり、カメラ、ミリ波、レーザーレーダー、超音波などの各種センサーの搭載が加速している。特にカメラは必須デバイスの一つと位置付けられており、標準搭載になりつつある。このほか、ヘッドアップディスプレイやヘッドライトの高機能化も進んでおり光学業界における自動車分野の重要性が益々高まっている。このような状況を踏まえ、今回は光学機器の世界市場を解説する。

■光学機器の世界市場予測(生産ベース)

 2016年実績2022年予測2016年比
生産金額合計7兆8,924億円11兆1,185億円140.9%
民生機器1兆2,976億円1兆316億円79.5%
社会インフレ系カメラ2兆6,708億円5兆6,060億円2.1倍
医療・理化学機器2,167億円2,636億円121.6%
情報入出力機器3兆7,073億円4兆2,173億円113.8%
富士キメラ総研推定
対象品目(19品目)
民生機器
(3品目)
デジタルスチルカメラ、デジタルビデオカメラ、交換レンズ
社会インフラ系カメラ
(9品目)
監視カメラ、交通監視カメラ、TVドアホン、一般車両用ドライブレコーダー(ダッシュカム)、務用ドライブレコーダー(ダッシュカム)、ドローン、遠赤外線カメラ、業務用ビデオカメラ、360°カメラ
医療・理化学機器
(4品目)
内視鏡(カプセル内視鏡)、内視鏡(軟性鏡)、内視鏡(硬性鏡)、共焦点レーザー走査型顕微鏡
情報入出力機器
(3品目)
プリンター、プロジェクター、ヘッドマウントディスプレイ・スマートグラス

■民生機器の世界市場予測(生産ベース)


スマートフォンのカメラ機能向上に伴ってデジタルスチルカメラの市場は縮小が続いている。特にライトユーザーは専用機からスマートフォンへ移行している。新興国を中心に低価格なコンパクトデジタルスチルカメラの需要が残るものの、いずれスマートフォンに移行するとみられる。デジタルビデオカメラもスマートフォンとの競合やデジタルスチルカメラの動画機能強化によって縮小が続いている。交換レンズはデジタル一眼レフカメラ向けが縮小傾向となっている。ミラーレス一眼カメラ向けは堅調に拡大している。

■社会インフレ系カメラの世界市場予測(生産ベース)


当該市場では監視カメラの市場規模が大きく、特に中国メーカーの台頭が著しい。仕向地別でも中国が市場拡大をけん引しており、今後も順調な拡大が見込める。ドローンは業務向けの需要拡大が期待されているが、数量の伸びは小さい。ドライブレコーダーは高速道路での追突事故により、後方撮影タイプの製品需要が拡大することで市場が拡大している。遠赤外線カメラは従来の軍事向けから民生向けへと市場の拡大が続いている。

■医療・理化学機器の世界市場予測(生産ベース)


内視鏡は、軟性鏡が市場をけん引している。カプセル内視鏡は、カプセル単体が対象となっているため、ここでは市場が小さいが、数量では他の内視鏡を圧倒している。日本や北米など先進国を中心に市場が伸びている。硬性鏡は、市場規模は小さいものの高解像度製品が充実したことで需要が増え、市場の伸びが大きい。共焦点レーザー走査型顕微鏡は、北米で脳神経系のプロジェクトが盛んであり、需要が伸びている。

■情報入出力機器の世界市場予測(生産ベース)


プリンターは、インクジェットプリンター、ページプリンター、複写機/複合機とも市場が減少している。プロジェクター市場は、成熟しており2018年以降市場は減少していくとみられる。ヘッドマウントディスプレイ・スマートグラス市場はゲーム機向けが伸び、急拡大していく。

参考文献:2018 イメージング&センシング関連市場総調査

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