エレクトロニクス製品向け先端材料の世界市場 市場動向1

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2010年以降、スマートフォン市場の高成長とともに関連部材・材料の販売が好調であった。しかし、近年は世界的にスマートフォンが普及し、以前ほど大幅な市場の拡大はみられなくなった。また、中国メーカーや台湾メーカーなどアジアメーカーが台頭しており、一部のエレクトロニクス材料ではアジアメーカーがシェア上位に位置するようになっている。

このような状況の中で、AMOLEDが「iPhone X」に採用されるなど最先端技術の採用が進められている。また、車載デバイスを中心とした自動車関連の需要拡大はさまざまなエレクトロニクス材料のニーズを底上げしており、影響力は大きい。

今回は、半導体、実装・部品、LCD、OLED、電池、自動車分野の先端材料市場を解説する。

■エレクトロニクス製品向け先端材料の世界市場規模予測

 2016年実績2021年予測2016年比2017年~2021年の年平均
成長率が10%以上の品目
合計2兆8,413億円3兆6,639億円129.0%
A.半導体分野3,311億円3,848億円116.2%バッファコート膜・再配線材料
B.実装・電子部品分野1兆5,404億円1兆8,032億円117.1%放熱メタル基板・放熱樹脂基板 放熱ギャップフィラー(液状)ノイズ抑制シート
C.LCD分野6,426億円6,383億円99.3%QDシート
D.OLED分野674億円2,743億円4.1倍円偏光板
円偏光板用位相差フィルム
OLED用基板
OLED用封止材
ゲッター剤
OLED用バンク材
蒸着用メタルマスク
光取り出しフィルム
E.電池分野2,291億円4,564億円199.2%LiB用セパレーター
LiB用ラミネートフィルム
F.車載分野307億円1,069億円3.5倍ミリ波レーダー対応熱転写箔
車載用レンズ材料
車載用OCA・OCR
HUD用凹面鏡・平面鏡
HUD用中間膜
富士キメラ総研推定

本調査で対象とした分野のうち、実装・部品分野の占めるウェイトが高い。OLED分野や電池分野、車載分野は現時点でマーケットは比較的小規模であるが、分野としての成長率が顕著に高い。

OLED分野は、OLED-TV市場の本格的な立ち上がりやスマートフォンにおける採用拡大により、高成長が見込まれる。

電池分野は、自動車向けの需要拡大が同分野の成長につながっている。今後、欧州や中国でEVの生産が増加し、LiBの需要が拡大する。全固体電解質など次世代材料の開発・量産化が進められており、技術革新の進展も期待される。

車載分野は、ミリ波レーダーや車載カメラなどADAS関連製品の普及、車載ディスプレイのタッチパネル採用比率増加、ヘッドアップディスプレイ(HUD)の搭載率の上昇など車載関連デバイスの需要拡大により、材料へのニーズも高まっている。

<調査対象品目>
A 半導体
(8品目)
フォトレジスト、バッファコート膜・再配線材料、バックグラインドテープ、ダイシングテープ、ダイボンドフィルム、エポキシ封止材、パワーデバイス用シリコーンゲル、モールドアンダーフィルフォトレジスト、バッファコート膜・再配線材料、バックグラインドテープ、ダイシングテープ、ダイボンドフィルム、エポキシ封止材、パワーデバイス用シリコーンゲル、モールドアンダーフィル
B 実装・部品
(16品目)
アンダーフィル、異方導電性フィルム、フレキシブル銅張積層板、カバーレイフィルム、層間絶縁フィルム(アディティブ基板用)、ドライフィルムレジスト、ソルダーレジスト、放熱メタル基板・放熱樹脂基板、放熱シート・フェイズチェンジシート、放熱接着剤・放熱グリース、放熱ギャップフィラー(液状)、グラファイトシート、電磁波シールドフィルム、ノイズ抑制シート、フィルムコンデンサー、積層セラミックコンデンサー
C LCD
(4品目)
偏光板保護フィルム、バックライト用光学フィルム、QDシート、プロテクトフィルム
D OLED
(11品目)
円偏光板、円偏光板用位相差フィルム、OLED用基板、フォルダブル用カバーシート、OLED用封止材、バリアテープ、ゲッター剤、OLED用バンク材、蒸着用メタルマスク、光取り出しフィルム、感温性粘着シート
E 電池
(4品目)
LiB用セパレーター、LiB用ラミネートフィルム、LiB用ケース、全固体電解質
F 車載
(5品目)
ミリ波レーダー対応熱転写箔、車載用レンズ材料、車載用OCA・OCR、HUD用凹面鏡・平面鏡、HUD用中間膜
富士キメラ総研推定

参考文献:2018年 エレクトロニクス先端材料の現状と将来展望

技術革新が進む自動車業界特集


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