自動車用電装システムの世界市場 市場動向3

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■システムを構成するデバイス&コンポーネンツの世界市場

 2016年2017年見込2016年比長期予測
2025年
2016年比
合計7兆8,161億円8兆6,794億円110.0%16兆4,535億円2.1倍
センサーモジュール/アクチュエーター4兆5,066億円4兆7,943億円106.4%7兆3,598億円163.3%
表示/入力系デバイス1兆2,562億円1兆3,735億円109.3%2兆1,134億円168.2%
HV/PHV/EV/FCV/環境対策関連デバイス2兆533億円2兆5,116億円122.3%6兆9,803億円3.4倍
富士キメラ総研推定

センサーモジュール/アクチュエーターは、様々なシステムでの需要が期待されることから2025年に2016年比63.3%増の7兆3,599億円が予測される。 パワートレイン系システムでは燃費向上の観点からエンジンの熱効率を向上させる開発が継続的に行われており、電子制御システムや電動システムの搭載が進むことで小型モーターやセンサーの採用が増えている。また、走行安全系システムではレーダーセンサーなどの周辺監視センサーや慣性センサーが搭載されており、自動運転システムの開発により多種多様なセンサーの搭載が進むとみられる。ボディ系システムでは従来の手動操作からスイッチによる電動制御に置き換わることで、小型モーターの搭載が増加しており、さらに電動化から自動制御が進むことで、小型モーターに加えてセンサーの需要も増加していくとみられる。

表示/入力系デバイスは2025年に2016年比68.2%増の2兆1,134億円が予測される。運転時の快適性の追求からドライバーがストレスフリーで運転できる環境が望まれているが、近年ドライバーが運転する際の情報量が増加している。情報通信系システムでドライバーに的確なタイミングで情報を提示する必要性が増しており、その一環で液晶ディスプレイを利用した情報表示が増加している。

最も伸び率が高いHV/PHV/EV/FCV/環境対策関連デバイスは、2025年に2016年比3.4倍の6兆9,803億円が予測される。HV/PHV/EV/FCV系システムでの二次電池やモーターなどの専用デバイス搭載に加え、パワートレイン系システムでもアイドリングストップ/回生システムの普及により専用の補助電源やモータージェネレーターなど環境対策関連デバイスの採用が進んでいる。EVシフトの風潮はあるものの、当面エンジンマネジメントシステムが主流のパワートレインとして搭載されるため、環境対策は変わらず重要視され、開発が続けられていくとみられる。

■注目デバイス&コンポーネンツの世界市場
1.76~79GHzミリ波レーザーの市場予測(世界市場)
 2016年2017年見込2016年比長期予測
2025年
2016年比
個数1,310万個1,581万個120.7%8,290万個6.3倍
金額1,508億円1,670億円110.7%5,421億円3.6倍
富士キメラ総研推定

当該製品は、24GHzミリ波レーダーよりも検出距離が長く、200m離れた物体の検知も可能である。ADAS・自動運転システムを開発する日米欧の自動車メーカーを中心に、積極的な採用が進められている。今後は、より距離分解性能が高い79GHzミリ波レーダーの本格的な普及が予想される。高性能なADAS・自動運転システムの実現のためにはより性能の高い79GHzミリ波レーダーが必須とみられる。従来24GHzミリ波レーダーが使用されていたケースにおいても、低価格化の進展に伴い79GHzミリ波レーダーへの移行が図られる。

2.タッチセンサーの市場予測(世界市場)
 2016年2017年見込2016年比長期予測
2025年
2016年比
個数477万個588万個123.3%4,267万個8.9倍
金額15億円18億円120.3%92億円6.1倍
富士キメラ総研推定

当該製品は、メカニカルスイッチに代わって、空調の調整やON/OFF制御などを操作する静電容量式タッチセンサーを対象とした。現状では、日米欧の自動車メーカーの一部ハイクラス、ミドルクラスで採用されている。当該製品の価格下落が進行すれば、グレードに関わらず搭載車種が増加すると見込まれる。車載用タッチセンサーは、メカニカルスイッチと異なり押し込む感覚がないため、実際に入力が確定したのかを、見ないで判別することが難しいといった問題がある。そこで、ハプティック技術と組み合わせ、振動などの触覚をユーザーにフィードバックする工夫が検討されている。

3.車載用充電器の市場予測(世界市場)
 2016年2017年見込2016年比長期予測
2025年
2016年比
個数98万個146万個149.0%895万個9.1倍
金額441億円622億円141.02,433億円5.5倍
富士キメラ総研推定

当該製品は、外部電源から充電を行うEVおよびPHVに搭載され、100~240V程度の家庭用交流電源を直流電流に変換し、高圧バッテリーに充電するデバイスである。PHV向けとEV向けでは価格帯が異なり、EV向けが比較的高価である。中国においてはNEVのニーズが拡大しており、EV、PHVともに市場規模が拡大している。特に生産台数ベースではEVはPHVの3倍以上の市場規模であり、当該地域における金額市場規模を押し上げている。

■調査対象品目(27品目)

センサーモジュール/アクチュエーター・流量センサー ・ガス濃度センサー ・電流センサー ・TPMSセンサーモジュール ・超音波センサー ・車載カメラ ・レーダーセンサー ・レーザースキャナー(LiDAR) ・小型モーター ・インジェクター
表示/入力系デバイス・タッチパネル ・タッチセンサー ・ハプティックデバイス ・LED ・液晶ディスプレイ(TFT) ・有機EL ・車載マイク ・車載スピーカー ・自動車アンテナ
HV/PHV/EV/FCV/環境対策関連デバイス・インバーターモジュール ・DC-DCコンバーター ・モーター ・二次電池 ・車載用充電器 ・モータージェネレーター ・補助電源 ・過給機
参考文献:車載電装デバイス&コンポーネンツ総調査 2018
上巻:システム/デバイス編

技術革新が進む自動車業界特集


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