世界のロボット市場 市場動向4 ソフトウエアロボット市場

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ソフトウエアロボットはあらゆる業界において業務の効率化、自動化、省力化を目的に、グローバルでPoC(概念実証)の本格導入が進んでいる。今後も、あらゆる業界でPoCの導入が更に進むと共に、ベンダ、SIerなど参入企業の増加、活用アプリケーションの拡大、技術進化などにより、将来的にはビジネスシーンにおいてソフトウエアロボットの活用が標準化されることが期待される。今後飛躍的な成長を遂げる見通しである。

今回は、ソフトウエアロボットの世界市場を解説する。

■ソフトウエアロボットの世界市場

 2017年2025年予測2017年比
ソフトウエアロボット市場4,875億円9兆1,840億円18.8倍
自動運転支援システム1,030億円2,690億円2.6倍
疾病診断支援システム350億円1,750億円5.0倍
コールセンター支援ロボット1,000億円6,400億円6.4倍
金融ロボット1,100億円1兆3,000億円11.8倍
チャットロボット45億円800億円17.8倍
製造業向け機械学習・ディープラーニング300億円7,200億円24.0倍
RPA(ロボティックプロセスオートメーション)
ソリューション
1,050億円6兆円57.1倍
富士経済推定

<自動運転支援システム>
現状は、自動運転レベル2以下のADASが市場を占めており、当面は自動運転レベル2以下が市場を牽引する見通しである。2017年は限定状況下ではあるが、自動運転レベル3に対応した自動車が投入され、市場環境が変化しつつある。参入企業各社が開発に注力している自動運転レベル3以上に対応した製品の本格的な市場投入は2021年から2025年にかけて徐々に進むと予想される。今後は、高級車を中心に採用が緩やかに増加すると考えられる。

<疾病診断支援ロボット>
当該ロボットは、医学論文や症例、電子カルテなどのテキストデータ検索による診断支援システムが市場の大部分を占めている。テキストデータ検索は医師の診断に対する影響が比較的低く、医師の診断業務負担軽減に有効である為、大規模病院を中心に採用が進んでいる。また、画像診断支援システム市場は、現状の市場規模は小さいものの、がん治療における診断支援や治験支援、ゲノム研究への活用に向けた研究開発、PoCが進んでいる。

<コールセンター支援ロボット>
当該ロボットは、金融業や製造業、サービス業、小売業などの幅広い業種における大手企業を中心に、導入が進み市場が拡大している。オペレータへの回答案提案やチャットボットなどによる自動応答ソリューションが主流となっている。オペレータ業務の効率化、顧客への応対時間短縮や回答正解率向上など顧客満足度を高める有効な手段としてニーズが高まり、今後も市場拡大が続く見通しである。

<金融ロボット>
金融とIT技術、AI活用を融合したFintechによる業務効率化、自動化、省人化に対する気運の高まりが市場拡大を後押ししている。銀行や証券、保険業の大手企業から中堅企業まで幅広く導入が進んでおり、特に銀行での採用率が高い傾向にある。今後も活発な取り組みが続く見込みであるFintechが追い風となり、幅広い顧客層で需要が増加し、市場は成長を続けると予想される。

<チャットボット>
2017年から社外向け、社内向けでのチャットボットの利活用が本格的に始まっている。社外向けは、BtoC向け事業を展開する企業が顧客からの問い合わせ対応など顧客との接点強化を狙った利活用が進んでいる。社内向けでは、オフィス内の業務効率改善を目的とした利活用が始まっている。社外向け、社内向け両面において、ユーザーが抱える課題に対して有効な解決手段として導入意欲が高まり、市場拡大に繋がると考えられる。

<製造業向け機械学習・ディープラーニング>
生産設備の異常検知や予防・予兆保全、不良品検知など生産現場におけるAI活用に向けたPoCが始まっている。また、AIベンダと顧客による生産現場内での新たなアプリケーション開発に向けたPoCもスタートしている。今後はPoCやスモールスタートの本格化、本格導入の増加、幅広いアプリケーションに対応したAIソリューションの登場が見込まれ、今後市場は高い成長率を維持する見通しである。

<RPAソリューション>
業務効率化、省人化を目的に人が行っていた事務作業などのホワイトカラー業務を専用エンジン(RPAツール)などの認知技術を有したソフトウエアロボットで代行するニーズが高まっている。金融業や通信業、製造業など幅広い業界における大手企業を中心に本格導入されている。将来的には、事務作業などのホワイトカラー業務から利益を創出する作業へと適用業務の拡大を背景に、今後市場は拡大を続ける見込みである。

参考文献:2018 ワールドワイドロボット関連市場の現状と将来展望 No.2
ソフトウエアロボット市場編

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