自動車部品の世界市場 市場動向1

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第5世代移動通信システム(5G)の実現に向けた各国・地域の取り組みが活発化している。当初は2020年の商用化が計画されていたが、2018年1月以降、2018年末から2019年のサービスインを目指して規格策定・設備投資を前倒しする動きが出てきている。

世界的に環境規制が強化される中で、軽量素材の代替採用や電子制御化などによる燃費向上が重要なテーマとなっている。また、EV市場が拡大するに伴いエンジン系部品や一部の駆動/足回り系部品を中心に自動車部品においても搭載省略や高付加価値化が強く求められている。

このような状況の中で今回は、自動車部品(40品目)の世界市場を解説する。

■自動車生産台数の世界市場予測

 2017年実績2025年予測2017年比2030年予測2017年比
自動車生産台数9,730万台1億1,735万台120.6%1億3,072万台134.3%
EV131万台763万台5.8倍2,065万台15.8倍
自動運転(レベル3以上)1万台156万台156.0倍650万台650.0倍
富士キメラ総研推定

新興国市場を中心に自動車の需要が拡大していることに加え、日本や欧米、中国では自動車部品の高付加価化が進んでいく。付加価値化における主な方向性としては、自動車の「燃費」や「快適性」「安全性」の向上に加えて、EVや自動運転化への対応が挙げられる。2030年における新車のEV率は15.8%、レベル3以上の自動運転車は6.8%と予測され、自動車部品の高機能化は今後も一層進展が見込まれる。

■自動車部品(40品目)の世界市場予測

 2017年実績2025年予測2017年比2030年予測2017年比
自動車部品販売額36兆5,497億円43兆7,494億円119.7%46兆5,797億円127.4%
エンジン系部品
(15品目)
4兆2,113億円5兆147億円119.1%4兆7,646億円113.1%
駆動/足回り系部品
(8品目)
8兆5,147億円8兆9,960億円105.7%8兆9,315億円104.9%
内装系部品
(9品目)
6兆6,335億円7兆5,877億円114.4%8兆4,086億円126.8%
外装系部品
(8品目)
17兆1,902億円22兆1,510億円128.9%24兆4,750億円142.4%
富士キメラ総研推定

エンジン系部品は、燃費向上に向け小型軽量化や先端技術の採用が活発化となる。機能集約とモジュール化により搭載部品の省略が進み、エンプラを中心とした素材の利用が促進される。

駆動/足回り系部品は、トランスミッションやパワーステアリングの構成割合が高い。自動車の走行性能の根幹を担う部品であり、ほぼ全ての自動車に搭載されている。燃費向上などのために電子制御化が進んでいる部品が多いが、エンジン系部品と同様に将来EV化や自動運転化により搭載の省略や採用タイプの変更が生じる部品が多い。

内装系部品はシートシステムやカーエアコンの市場構成割合が高く、快適性向上のために電子制御化など高付加価値化が進んでいる。また、乗員の安全を志向する動きが新興国でも高まっていることから、パッシブセーフティ関連部品であるエアバッグモジュール/インフレーターやシートベルトプリテンショナーの車両1台当たり平均個数が増加している。

外装系部品の市場構成品目であるボディは、高価なホットスタンプ材などの採用が欧州を中心に進んでいる。また、タイヤやヘッドランプはボディと同様に自動車に必ず搭載される部品であるが、自動車の低燃費化や乗り心地の向上に対するニーズの増加や、LED照明の採用による高付加価値化が先進国市場を中心に進んでいる。

■調査対象品目(40品目)

エンジン系部品
(15品目)
・可変バルブユニット ・イグニッションコイル ・冷却ファン ・スロットルボディ ・エキゾーストマニホールド ・ウォーターポンプ ・インテークマニホールド ・EGRバルブ ・スターター ・エアクリーナー ・EGRクーラー ・オルタネーター・ISG/BSG ・高圧サプライポンプ ・ターボチャージャー/スーパーチャージャー ・スパークプラグ
駆動/足回り系部品
(8品目)
・トランスミッション(MT/AT/CVT/AMT/DCT) ・プロペラシャフト ・サスペンションシステム ・パワーステアリング(油圧式/電動式) ・インホイールモーター ・クラッチ ・デファレンシャルギア ・ブレーキブースター
内装系部品
(9品目)
・ステアリングホイール ・シートシステム ・カーエアコン ・コンビネーションスイッチ ・シートベルトプリテンショナー ・電動コンプレッサー ・エアバッグモジュール/インフレーター ・インストルメントパネル ・ヒーター
外装系部品
(8品目)
・ミラー/電子ミラー ・ボディ ・ドアラッチ ・ヘッドランプ ・タイヤ ・サンルーフ ・リアランプ ・ワイパー
富士キメラ総研推定

参考文献:2018 ワールドワイド自動車部品マーケティング便覧

2019年 エンプラ市場の展望とグローバル戦略


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