プラスチックフィルム・シートの市場 市場動向1

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フィルムおよびシートは樹脂の代表的な加工方法であり、汎用樹脂からエンプラ、スーパーエンプラ、バイオプラスチックまで、さまざまな樹脂がプラスチックフィルム・シートとして活用されている。用途も幅広く、容器・包装、エレクトロニクス、自動車、エネルギー、農業、土木・建材、ライフサイエンスなど多岐にわたる産業で利用されている。

容器・包装分野では、レンジアップ対応の耐熱容器のニーズが高い。また、コンビニエンスストアを中心に、環境に配慮した包装のニーズが高まっており、バイオプラスチックフィルムの採用が進んでいる。自動車の領域では、EV・HVの生産台数増加やADAS・自動運転の普及に伴い、コンデンサーやリチウムイオン二次電池の需要拡大や車載ディスプレイ・タッチパネルの搭載比率増加がトレンドとなっており、関連するフィルム・シートの市場成長が見込まれる。

今回は、プラスチックフィルム・シートの国内及び世界市場を解説する。

■プラスチックフィルム・シートの世界市場(39品目)

 2018年見込2022年予測2018年比
合計15兆5,523億円
(55,836千t)
17兆2,004億円
(63,040千t)
110.6%
(112.9%)
汎用樹脂フィルム
(16品目)
12兆1,416億円
(49,653千t)
13兆5,189億円
(56,358千t)
111.3%
(113.5%)
エンプラ・スーパーエンプラフィルム
(19品目)
1兆8,247億円
(3,709千t)
1兆9,984億円
(4,033千t)
109.5%
(108.7%)
シート
(3品目)
1兆4,716億円
(2,367千t)
1兆5,587億円
(2,537千t)
105.9%
(107.2%)
その他
(1品目)
1,144億円
(107千t)
1,244億円
(112千t)
108.7%
(104.7%)
富士キメラ総研推定

フィルム・シート39品目の世界市場は、2018年に5,584万トン、15兆5,523億円が見込まれる。金額ベースで市場規模が大きいのはPVCフィルム、PE系フィルム、PPフィルム、PETフィルム(包装用)、PMMAシート、PCシートである。市場は最も規模の大きいPE系フィルムがけん引し、2022年に6,304万トン、17兆2,004億円が予測される。

なお、今後の成長率(2018年見込/2022年予測)が高いのはアクリル系フィルム(光学用)、COP・COCフィルム、TPUフィルム・シートである。アクリル系フィルム(光学用)は偏光板保護フィルムとしての採用が増加している。COP・COCフィルムはLCD需要に加え、単価の高いOLED向けが増加している。TPUフィルム・シートは衣類や自動車内装材で採用が増加している。

■プラスチックフィルム・シートの国内市場(47品目)

 2018年見込2022年予測2018年比
合計1兆6,859億円
(3,611千t)
1兆7,501億円
(3,701千t)
103.8%
(102.5%)
汎用樹脂フィルム
(17品目)
1兆385億円
(2,281千t)
1兆 548億円
(2,294千t)
101.6%
(100.6%)
エンプラ・スーパーエンプラフィルム
(19品目)
2,954億円
(394千t)
3,219億円
(421千t)
109.0%
(106.9%)
シート
(8品目)
3,400億円
(910千t)
3,585億円
(957千t)
105.4%
(105.2%)
その他
(3品目)
120億円
(26千t)
149億円
(29千t)
124.2%
(111.5%)
富士キメラ総研推定

フィルム・シート47品目の国内市場は、2018年に361万トン、PE系フィルムやPPフィルムなどの値上げを背景に1兆6,859億円が見込まれる。規模の大きい汎用樹脂フィルム市場が成熟していることから、全体市場は大幅な拡大がみられず、2022年に370万トン、1兆7,501億円が予測される。

なお、今後の成長率(2018年見込/2022年予測)が高いのはCOP・COCフィルム、生分解性プラスチックフィルム・シート、PVDFフィルムである。COP・COCフィルムは高価格なOLED用位相差フィルムとしての採用が増加している。生分解性プラスチックフィルム・シートは農業用マルチフィルム向けが好調である。PVDFフィルムは建材などを中心に採用アプリケーションの増加が期待される。

■調査対象のプラスチックフィルム・シート

調査対象対象品目
樹脂系フィルム
(17品目)
VCフィルム、PE系フィルム、PPフィルム、PO系フィルム、PSフィルム、PVAフィルム(光学用)、PVAフィルム(その他)、EVOH系フィルム、PVDCフィルム、PVDC系共押出フィルム、EVAフィルム、PVBフィルム、アクリル系フィルム(光学用)、アクリル系フィルム(その他)、TPUフィルム・シート、セロハン、TACフィルム
エンプラ・スーパーエンプラフィルム
(19品目)
PAフィルム、PCフィルム、COP・COCフィルム、PETフィルム(包装用)、PETフィルム(光学用)、PETフィルム(工業用・その他)、PENフィルム、PBTフィルム、超高分子量PEフィルム、PTFEフィルム・シート、ETFEフィルム、PVFフィルム、PVDFフィルム、その他フッ素フィルム、PPSフィルム、LCPフィルム、PEIフィルム、PIフィルム、PEEKフィルム・シート
シート
(8品目)
PP系シート、A-PET・O-PETシート、PETプレート、HIPSシート、OPSシート、EVOH系共押出シート、PMMAシート、PCシート
その他
(3品目)
PLAフィルム・シート、バイオプラスチックフィルム・シート、生分解性プラスチックフィルム・シート
※下線を引いた品目は国内市場のみ対象富士キメラ総研推定

参考文献:2018年 プラスチックフィルム・シートの現状と将来展望

技術革新が進む自動車業界特集


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