プラスチックフィルム・シートの市場 市場動向3

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今回は、プラスッチックフィルムやシートの注目品目の市場を解説する。

■用途分類における成長品目予測(世界市場)
(2018年から2022年の平均成長率2%以上の品目)
用途分野品目※12022年見込
販売金額※2
18-22年
平均成長率
容器・包装TPUフィルム・シート
その他フッ素フィルム
PIフィルム
PVAフィルム(その他)
PE系フィルム
PAフィルム
2,098億円
353億円
1,140億円
263億円
5兆2,078億円
1,735億円
8.9%
4.7%
3.9%
3.5%
3.4%
3.4%
エレクトロニクス
(ディスプレイ)
アクリル系フィルム(光学用)
COP・COCフィルム
PVAフィルム(光学用)
405億円
509億円
1,280億円
12.4%
10.9%
2.7%
エレクトロニクス
(その他)
PEEKフィルム・シート
LCPフィルム
その他フッ素フィルム
PENフィルム
PPSフィルム
超高分子量PEフィルム・シート
EVOH系フィルム
PTFEフィルム・シート
54億円
25億円
353億円
121億円
48億円
212億円
702億円
593億円
7.7%
6.0%
4.7%
4.0%
3.4%
2.9%
2.8%
2.5%
自動車TPUフィルム・シート
PVBフィルム
PTFEフィルム・シート
2,098億円
3,830億円
593億円
8.9%
4.7%
2.5%
環境・エネルギー・建材・農業PVBフィルム
PVFフィルム
アクリル系フィルム(その他)
PVDFフィルム
PCシート
生分解性プラスチック
フィルム・シート
3,830億円
383億円
110億円
200億円
7,227億円
1,244億円
4.7%
4.1%
3.9%
3.5%
2.4%
2.1%
富士キメラ総研推定
※1 用途分野別の品目は利用比率が高い品目である。
※2 2022年見込販売金額はトータル数値で分野ごとの数値ではない。(品目により重複がある。)

■注目品目市場
1.アクリル系フィルム(光学用)
 2018年見込2022年予測2018年比
世界市場254億円
(85千t)
405億円
(143千t)
159.4%
(168.2%)
国内市場109億円
(36千t)
121億円
(43千t)
111.0%
(119.4%)
国内市場は世界市場の内数富士キメラ総研推定

アクリル系フィルムは透明性や耐候性、加工性などに優れるが、上記は透明性を生かした光学用途を対象とした。2014年以降、ディスプレイの偏光板保護フィルムとして採用が広がった。競合するTACフィルムより吸湿性が低く、熱による寸法変化が少ない点が評価されており、世界市場において2022年に向け最も成長率の高い品目である。国内市場は中小型ディスプレイ向けを中心に堅調な拡大を続けている。 海外市場はTVでの採用増加により大幅な拡大が期待されており、世界市場は2022年に2018年比59.4%増の405億円が予測される。

2.TPU(熱可塑性ポリウレタン)フィルム・シート
 2018年見込2022年予測2018年比
世界市場1,400億円
(66千t)
2,000億円
(94千t)
142.9%
(142.4%)
国内市場93億円
(3千t)
98億円
(3千t)
105.4%
(100.0%)
国内市場は世界市場の内数富士キメラ総研推定

TPUフィルム・シートは耐摩耗性や強度などから幅広い用途で採用されており、雑貨や衣類で最も需要が多い。

国内市場は自動車や医療品などの高機能品での採用増加が期待されており、今後は微増が予想される。海外市場では特に自動車向けが大きく伸びている。TPUフィルム・シートは、耐摩耗性の高さや、独特の感触や風合いなどを有するため、ほかのフィルムやシートとの競合は弱く、今後も世界市場は堅調に拡大すると予想される。

3.生分解性プラスチックフィルム・シート
 2018年見込2022年予測2018年比
世界市場1,144億円
(107千t)
1,244億円
(113千t)
108.7%
(105.6%)
国内市場44億円
(3千t)
64億円
(5千t)
145.5%
(166.7%)
国内市場は世界市場の内数富士キメラ総研推定

生分解性プラスチックフィルム・シートは、土に埋めると微生物の働きによってCO2に分解されるため、環境負荷を抑制することができる。市場は特に国内で伸びている。

国内市場は農業用マルチフィルム向けが大部分を占める。光分解性農業用マルチフィルムの販売中止を受け、2016年、2017年は代替需要が増加した。PE系などの石油由来製品に比べてコスト高であるため、農業法人や比較的規模の大きい農家を中心に採用されているが、収穫後の回収が不要で労力や経費などを低減できるため、近年は中小規模の農家でも採用が進んでおり、今後の伸びが期待される。

海外市場ではレジ袋向けのウェイトが高い。農業用マルチフィルム向けも一定量あり、環境負荷低減ニーズが強い欧州を中心に伸びている。

参考文献:2018年 プラスチックフィルム・シートの現状と将来展望

技術革新が進む自動車業界特集


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