ディスプレイ関連の世界市場 市場動向1

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AMOLEDはスマートフォンやスマートウォッチでAppleがAMOLEDモデルを推進したことで、需要が拡大した。しかし、AMOLEDは安定的な量産供給が可能なメーカーが限定的でありユーザー側の調達が安定しない状況が続いており、一部のスマートフォンブランドは、2018年に再びLCDへの需要回帰の動きもみせている。

OLED-TVは先行するLG El.に加え、日本、中国、欧州のTVセットメーカーが相次いで製品化しており、高級フラットパネルTV、ポストLCD-TVとしての位置付けを確立しつつある。一方、LCD-TVも量子ドット(QD)技術、高精細ライティング制御技術であるミニLEDバックライトなどOLED-TVに対抗する高画質技術搭載への取り組みが進められており、フラットパネルTVとしての主力の座を維持していく狙いである。

自動車分野では、情報表示ニーズの高まりから車載ディスプレイの好調な需要拡大が期待される。2017年に実用化された車載AMOLEDや曲面LCD、また、今後の実用化に向けた開発が進められている一体型センターコンソール大画面ディスプレイの動向などに注目が集まっている。。

このような状況の中で、今回はLCD、OLEDディスプレイの世界市場を解説する

■ディスプレイデバイスの世界市場

 2017年実績2018年見込2023年予測2017年比
合計13兆2,223億円12兆7,528億円13兆8,193億円104.5%
大型TFT7兆7,386億円7兆2,578億円6兆6,442億円85.9%
中小型TFT2兆6,330億円2兆4,431億円2兆 264億円77.0%
大型AMOLED2,640億円3,846億円1兆1,308億円4.3倍
中小型AMOLED2兆5,867億円2兆6,673億円4兆 179億円155.3%
富士キメラ総研推定
※金額はモジュールベースで算出




製品定義
大型TFTTV、IT(PCモニター・AIO、ノートPC、タブレット)、パブリック・サイネージモニター、医療用モニター、カラーマネジメントモニター、放送局用モニター向けのTFTを対象
中小型TFT大型TFT以外のTFT(スマートフォン、携帯ゲーム機、車載ディスプレイ、DSC等)
大型AMOLEDTFTによりアクティブ駆動するAMOLED(Active Matrix Organic Light Emitting Diode)のうち、TV、PCモニター、ノートPC、タブレット、パブリックモニター、医療用モニター、カラーマネジメントモニター、放送局用モニター向けを対象
中小型AMOLED大型AMOLED以外のAMOLED(スマートフォン、スマートウォッチ等)

製品定義
タイプ市場概要
大型TFT市場規模の縮小が続いてきたが、2017年はTV向けの単価上昇により、市場は拡大に転じた。2018年はノートPC向けが法人の買い替え需要により伸長するものの、PCモニター・AIO向け、タブレット向けが低調であることから再びマイナスに転じるとみられる。一方パブリック・サイネージ向け、業務用モニター向けが堅調に拡大するものの、市場規模の大きいTV向けやPCモニター・AIO向けなどが縮小することで、今後も市場は縮小が続くとみられる。
中小型TFT主力のスマートフォン向け市場におけるセット市場の飽和やAMOLED採用拡大の影響により、2017年の市場は縮小した。今後も市場規模縮小傾向が続くが、継続的な数量拡大が見込まれる用途としては、スマートウォッチ、HMD・ヘルスケアバンド、車載ディスプレイ、産業用・汎用ディスプレイ向けで成長が期待される。
大型AMOLEDTV向けパネルの低コスト化が徐々に進展しており、OLED-TVを製品化するセットメーカーも増加傾向にある。今後はノートPC、PCモニター・AIO向けも伸長するとみられる。
中小型AMOLEDスマートフォン向けを中心とした市場拡大が続いている。2018年は「Galaxy」におけるAMOLED比率上昇、「iPhone」でのAMOLED採用が広がる一方、中国スマートフォンブランドのAMOLED採用はやや弱まっている。新たに2017年車載ディスプレイ向けの量産出荷が開始された。当該製品は、車室内高級感演出の観点でニーズが高く、今後高級車を中心にAMOLED採用が増加する見通しである。

参考文献:2018 ディスプレイ関連市場の現状と将来展望(上巻)

技術革新が進む自動車業界特集


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