ディスプレイ関連の世界市場 市場動向3

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今回は車載ディスプレイの世界市場を解説する。

■車載ディスプレイの世界市場

 2017年実績2018年見込2023年予測2017年比
センターディスプレイ6,670万枚7,320万枚1億760万枚161.3%
タッチパネル5,200万枚5,750万枚8,590万枚165.2%
メーターディスプレイ1億860万枚1億1,270万枚1億2,490万枚115.0%
ヘッドアップディスプレイ394万枚531万枚1,621万枚4.1倍
自動車生産数量9,730万台1億48万台1億1,274万台115.9%
富士キメラ総研推定

センターディスプレイやメーターディスプレイは、10in以上の大型TFTを搭載することで情報表示を集約する方向性にある。また、将来的にはセンターディスプレイとメーターディスプレイを一体化した超大型のディスプレイ搭載や電子ミラーシステム用モニターなど新規用途のディスプレイ搭載が進む見通しである。ヘッドアップディスプレイは安全機器との位置付けが定着しつつあり、欧州を中心に需要が拡大している。タッチパネルは主にセンターディスプレイに搭載されている。2017年は、センターディスプレイの約78%の搭載率となった。

今後、xEVやADAS搭載車、自動運転車の増加に伴い、燃費情報や各種センサーからの情報など、表示情報のさらなる増加が進むとみられ、今後も車載ディスプレイの市場は安定的な拡大が続くと予測される。

■センターディスプレイのタイプ別インチ別出荷ウェイト(数量べース)


センターディスプレイは、TFTへの完全集約が進んだ。TFTは現状a-Siが主力であるが、2016年からはLTPSの出荷も開始されている。TFTのサイズは、以前日本向け車種に搭載されたことでカーナビゲーションシステムとして6.95in/7inが標準サイズとなった。2017年実績は6~7in台が占める出荷数量ウェイトが最も高い。しかし、近年は10inクラスのRFQ案件が急速に増加しており、2022年には10~11in台の数量ウェイトが6~7in台のウェイトを逆転すると予測される。先進国や中国では世界的に10inクラスの大型パネル採用が増加しているほか、大型車や自動運転機能を強化した車種では12in以上の需要拡大が続く見通しである。

AMOLEDは自動車メーカーの差別化戦略として需要が高まっているが、焼き付きや寿命がネックとなり、現状実用化には至っていない。AMOLEDメーカー側での改良が進展しており、早ければ2019年にも市場が立ち上がる可能性がある。ただし、TFTとの価格差が大きいことから、一部の高級車での採用に限定されるとみられる。

■メーターディスプレイのタイプ別出荷ウェイト(数量べース)


メーターディスプレイは、パッシブディスプレイ複数個を搭載した設計が多くみられたが、近年、TFTを搭載し表示情報を集約させる設計が急速に増加しており、TFTの出荷数量が大幅に拡大している。TFTは4.2inフルカラーと3.5inフルカラー/モノクロ(ノーマリーブラック)が主力である。xEV化やADAS、自動運転機能強化の流れから、表示コンテンツが増加しており、今後はより大型サイズの出荷数量ウェイトが拡大していく見通しである。7inクラス、8inクラス、10inクラス、12inクラス各サイズが量産されているが、将来的には10inクラスの数量ウェイトが高まると予測される。

2018年にはLTPS TFTの出荷も開始されたが、将来的にもa-Si TFTが主力となる見通しである。パッシブ系ディスプレイデバイスは、TFT搭載率上昇の影響でMSTN、TN、VA、PMOLED、VFDともに出荷減少が続くとみられる。

■ヘッドアップディスプレイのタイプ別出荷ウェイト(数量べース)


ヘッドアップディスプレイは、VFDからTFTへの需要シフトが続いており、TFT出荷数量が大幅に拡大している。VFDの出荷は2018年で終了する可能性が高い。新規デバイスとして、2016年にMEMSタイプが立ち上がったほか、2017年にはDMDタイプの出荷も開始された。MEMSやDMDは表示品質でTFTよりも優位であるが、コスト面がネックとなっており、将来的にも限定的な採用にとどまる見通しである。低コスト化の観点では2017年にパッシブVAパネルを用いたコンバイナータイプHUDが実用化された。軽自動車などデバイスへの低価格要求が高い車種の一部で今後も採用が続く見通しである。

参考文献:2018 ディスプレイ関連市場の現状と将来展望(上巻)

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