発泡プラスチックスの国内市場 市場動向2

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今回は、発泡プラスチックスの国内用途分野別市場と成長が見込まれる注目市場を解説する。

■2017年の国内用途分野別市場


2017年の用途別販売金額市場は、建設資材用途の構成比が35.3%、自動車関連用途が29.6%を占めている。今後両用途が市場をけん引するとみられる。販売数量ベースでは、食品包装関連用途が23.8%と高い構成比である。

■国内用途分野別市場動向

食品包装関連食品容器や魚箱など古くから発泡製品が活用されており、一部食品容器メーカーでは内製化も進んでいる。近年はレンジアップ対応食品容器の需要拡大によって市場が伸長している。
土木資材軽量盛土材や目地材・バックアップ材向けとして一定の実績がある。公共事業投資額増加などの市場環境から、今後も引き続き安定した市場推移が見込まれる。
建築関連断熱材や壁紙向けとして、主に戸建て住宅向けでの採用が多いため、新設住宅着工件数の影響を受けやすい。2017年~2018年は、断熱材需要拡大の影響を受け、市場が大きく拡大している。2019年は増税の影響から住宅の駆け込み需要があるとみられる。
自動車関連シートクッションやウェザーストリップなど、標準的に発泡品が採用されている用途を中心に、近年は軽量化を背景に金属や樹脂(ソリッド)の代替としての採用が増加傾向にある。
搬送資材電子機器や電気・電子部品、自動車部品、一般梱包材などの緩衝材として広く活用されている。各種ユーザーの生産動向の影響を受ける傾向にあり、近年は横ばいから微増で推移している。
工業資材自販機、業務用冷蔵庫、冷凍車、エアコンなどの業務用断熱材を中心に、パイプカバーやシール材など、いずれも安定した需要がある。
その他寝具・家具などのクッション材や、各種雑貨、スポーツ用品、ボトル容器のパッキン材など、幅広い用途で実績がある。

■国内注目市場の動向
1)硬質ウレタンファーム(PUF)
 2017年2018年見込2022年予測2017年比
販売量82,000トン98,000トン103,000トン125.6%
販売金額389億円514億円557億円143.2%
富士キメラ総研推定



当該品は現場発泡が可能な唯一の発泡プラスチック断熱材であり、施工の早さや断熱性能の高さから、近年競合品であるグラスウールなどから代替需要を獲得している。

主な用途は建築分野で、断熱材として使用されている。他の発泡プラスチック系断熱材にはない自己接着性を有しており、施工現場で吹付け後に発泡させる現場発泡が可能となっている。現場発泡のPUFは、断熱性・気密性が高く、かつ工期を大幅に短縮できるという利点をもち、マンションや商業施設など大型建築物を中心に採用されている。

2)硬質ウレタンファーム
 2017年2018年見込2022年予測2017年比
販売量130,800トン135,000トン142,000トン108.6%
販売金額1,130億円1,300億円1,370億円121.2%
富士キメラ総研推定



当該品は、主原料であるポリイソシアネートとポリオールに、発泡剤、製泡剤、触媒、着色剤などを混合し、樹脂化と同時に発泡・硬化させた多孔質体である。

主な用途は自動車関連で約64%を占め、主にシートのクッション材として採用されている。工業資材分野は鉄道車両のシート材で2016年から当該品の採用が増加している。その他分野では近年、睡眠の質を向上させたいニーズから高品質なマットレスや枕の需要が拡大し、寝具向けの当該需要が好調である。

参考文献:2019年 発泡プラスチックスの現状と将来展望

技術革新が進む自動車業界特集


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