xEVの世界市場予測 市場動向1

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近年、世界的に電気自動車(EV)の普及拡大が進んでいる。特に中国では、大気汚染対策としてEV導入への施策が展開されている。欧州でも都市部では内燃自動車廃止政策が打ち出されている。また内燃機関をベースとした自動車産業は一部のメーカーに限られるが、後発で自動車産業を育てようとする国や企業ではEVが新ビジネスの創出につながっている。

現在は、EVの普及拡大に向けた内燃車の段階的な廃止に向けたxEV(EV、PHV、HV、マイルドHV、FCV)の市場が注目される中で、今回は世界20か国のxEV市場(乗用車:販売台数)予測を解説する。

■xEVの世界市場予測(20か国)

 2017年実績2030年予測2017年比2035年予測2017年比
 441万台
(8,198万台)
4,483万台10.2倍6,341万台14.4倍
中国83万台
(2,496万台)
1,529万台18.4倍2,045万台24.6倍
欧州91万台
(1,326万台)
1,368万台15.0倍1,545万台17.0倍
米州68万台
(1,942万台)
951万台14.0倍1,804万台26.5倍
日本173万台
(439万台)
271万台156.6%271万台156.6%
インド6万台
(323万台)
40万台6.7倍116万台19.3倍
その他20万台
(604万台)
324万台16.2倍560万台28.0倍
※2017年実績の(  ):新車販売台数富士経済推定

欧州は、多くの国でHVが中心であるが、市場は小規模ながらノルウェーやオランダではEVの比率が高い。ドイツやフランスは2017年時点ではHVの比率が高いが、今後はEVの普及が進むとみられる。また、マイルドHV(48V)も伸びが予想される。

中国は、補助金政策の影響によりEVの比率が高い。今後もEVがxEV市場の拡大をけん引するとみられる。また、PHVも2020年以降の伸びが期待される。優遇措置の対象はEV、PHVが中心であるため、HVの伸びは緩やかである。

米州は、米国でカリフォルニア州のZEV規制など、政府・地方自治体の内燃車規制などを要因に、HVを中心にxEV市場は拡大を続けている。自動車メーカーは米州をxEVの最重要市場の一つと捉えているためEVやPHVのラインアップが充実してきており、今後はEVやPHVを中心に市場拡大が進むとみられる。

日本は、2017年時点ではHVの普及が先行している。日本のxEV市場は今後もHVがけん引するが、2020年頃からEVの普及が進むとみられる。

インドは、2017年時点ではマイルドHVが大部分を占めている。当面はマイルドHVが中心であるが、政府はEV普及率の向上を目標に掲げているため、2025年頃からEVの急激な伸びが予想される。

■xEV対象車種(乗用車)

EVバッテリーに蓄えた電気エネルギーのみで走行する四輪の電気自動車(EV)を対象。マイクロEVと呼ばれる、モータ出力30kW以下、最高時速80km/h以下で走行する車種は対象外。
PHV内燃機関と駆動用高圧バッテリーを搭載したハイブリッド自動車(HEV)のうち、外部充電が可能なプラグインハイブリッド自動車(PHV)を対象。電気自動車(EV)のシステムをベースとしたレンジエクステンダーモデルも対象。
HV内燃機関とモータの2つの動力源を組み合わせたハイブリッド自動車(HV)を対象。HVは、使用する動力源や組み合わせ方法により各種HVが考案されているが、一例として日産自動車の電動化技術「e-POWER」搭載車種はHVとして扱う。
マイルドHV補機用電池に加えエネルギー回生用等に60V未満の低圧バッテリー(12V系/48V系)を搭載したマイルドハイブリッド自動車(マイルドHV)を対象。マイルドHVと同様のエネルギー回生機能を持つ車種のうち、60V以上の高圧バッテリーを搭載する自動車はハイブリッド自動車(HV)として扱う。
FCV燃料電池(FCスタック)で発電した電力で走行する燃料電池自動車(FCV)を対象。

■対象エリアと対象国(20か国)

対象エリア対象国
中国中国
欧州ドイツ、フランス、イギリス、イタリア、スペイン、オランダ、ノルウェー、ロシア
米州アメリカ、ブラジル
日本日本
インドインド
その他韓国、インドネシア、タイ、オーストラリア、イラン、サウジアラビア、南アフリカ

参考文献:xEV国別中長期市場予測 2018-2019

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