自動運転・AIカーの市場予測 市場動向2

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今回は、自動運転・AIカーの注目関連デバイス・システムの世界市場予測を解説する。

■LIDAR(Light detection and ranging)


LIDARは、レーザー光をパルス状に照射し、物体に反射されて戻ってくるまでの時間から対象物の距離や方向、属性などを測定するリモートセンシング技術の一つである。自動運転レベル3~5の量産車や試作車の搭載ではレーザー光を縦横に照射することで周辺(120~360℃)の空間情報をスキャンし、リアルタイムで3Dマッピングを行い、地図データと照合して高度な位置測定、周辺情報(対向車、歩行者などの識別、白線検知など)の把握を可能とする。


 2018年見込2025年予測2030年予測2035年予測2040年予測
販売数量1万個337万個987万個2,831万個5,505万個
販売金額15億円2,038億円5,744億円1兆1,324億円1兆7,066億円
富士キメラ総研推定

2018年の当該製品市場は1万個となる見込みである。Audi「A8」に搭載された照射角145°、照射範囲80mのValeoの製品が現状で唯一の製品とみられる。自動運転システムの高精度化に向け、リアルタイムの空間情報検知が可能な当該製品の使用が不可欠である。現在多くのメーカーが研究開発を行う中で、2025年頃に製品化、量産化が見込まれる。市場は2025年頃から拡大すると予想される。

■ミリ波レーダー
ミリ波レーダーは天候や昼夜などの周辺環境の影響を受けず、また積雪などの路面状況にも精度が左右されないことから、カメラ機能の補助としてADASシステムなどにおいて採用が拡大している。当該製品は、準ミリ波レーダーとして24~26GHz帯、ミリ波として76G~77GHz帯から79GHz帯のミリ波レーダーを対象とした。


 2018年見込2025年予測2030年予測2035年予測2040年予測
販売数量4,940万個9,308万個1億3,255万個2億1,820億円3億1,465億円
販売金額3,965億円7,234億円1兆195億円1兆6,272億円2兆2,491億円
富士キメラ総研推定

当該市場は自動運転レベルが上昇することで1台当たりのミリ波レーダーの搭載数も増加する。フロントのミリ波レーダーはレベル3以上の車両には全て搭載され、自動運転レベル2以下の車両はACC、AEB機能が搭載されている車両のフロントに1個搭載されている。現在、AEBの搭載義務化が進んでおり、フロントのミリ波レーダーは2030年代にはほとんどの車両に搭載されると予測される。

■DMS(Driver Monitoring System)
DMSは、車載カメラを用いて乗員の状態を検出するシステムを対象とした。シートやステアリングホイールに搭載した生体センサーから、心拍などを計測し、乗員の状態を推定するシステムも提案されている.本項ではカメラを使用しないシステムは対象外とした。現在実用化されているシステムは、予防安全としての機能を持つ。ドライバーをカメラで撮影し、目、鼻、口の位置でわき見の検知、目の開き具合で居眠りを検知する。ドライバーが運転に集中できていない状態であるとシステムが判断した場合は、音とディスプレイ表示で警告を行う。


 2018年見込2025年予測2030年予測2035年予測2040年予測
販売数量
s:システム
6万s1,298万s4,253万s7,343万s1億 112万s
販売金額7億円1,096億円3,074億円4,765億円6,246億円
富士キメラ総研推定

現在、カメラを使用したDMSの搭載は一部に限られているが、今後、自動運転の進展および安全運転支援への需要の高まりに伴い、市場は好調に拡大する見通しである。2020年に、Euro-NCAPがドライバー監視を評価対象とする見通しであり、当該製品の市場の拡大を後押しするとみられる。

自動運転レベル3実現時には、当該システムの重要性が高まり、必要不可欠な技術として位置付けられる。ドライバーと自動運転システムとの安全で円滑な運転権限の委譲を実現するためには、ドライバーが運転できる状態にあるか監視しておく必要があるからである。

また、2025年以降には、生体センサーを兼ね備えた当該システムが登場してくるとみられる。カメラだけではなく、生体センサーを活用することで、カメラだけでは判別が難しい眠気や体調不良の予兆を検知することが可能になるとされる。商用車や高級車から順次搭載が始まるとみられる。

参考文献:2019 自動運転・AIカー市場の将来展望

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