汎用・スーパーエンプラおよび機能性樹脂の世界市場 市場動向2

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今回は、主要品目について解説する。

■PC(プリカーボネート):汎用エンプラ

2017年実績2018年見込2022年予測2017年比
393.7万t409.0万t483.3万t122.8%

2017年用途別販売数量(世界市場)
分野・用途販売数量(t)構成比
電気・電子・OA1,072,50027.3%
シート・フィルム960,80024.4%
自動車部品640,50016.3%
光メディア253,1006.4%
医療・保安185,7004.7%
その他824,40020.9%
合計3,937,000100.0%
富士経済推定
PCは電気電子・OA、シート・フィルム、自動車を中心に幅広い用途で市場を形成しており、中国・アジアが牽引して安定成長を続けている。

PCは価格変動が激しく、2017年後半から2018年春にかけて価格が上昇した。しかし現在は中国メーカーPC品の流通量増加等により、価格は軟化している。

PCは今後も自動車を中心に電気電子・OA、シート・フィルム、医療等で堅調な需要が見込まれる。特に中国・インド・東南アジアがPC需要拡大を牽引する国・地域である。日米欧は、成長性は低いが、自動車や医療等で成長が見込まれる。


■U-PE(超高分子量ポリエチレン):汎用エンプラ

2017年実績2018年見込2022年予測2017年比
17.8万t18.6万t21.5万t120.8%

2017年用途別販売数量(世界市場)
分野・用途販売数量(t)構成比
産業機器74,90042.1%
電池セパレータ61,30034.5%
繊維17,5509.9%
その他24,05013.5%
合計177,800100.0%
富士経済推定
U-PEは、日本や中国を中心にEV/HEV向けを含むLiBセパレータ用で需要が増加している。北米では、医療用途におけるU-PE需要が継続して拡大している。

今後中国では国産自動車メーカーによるEV生産奨励策を実施しており、2025年までに国内シェアを70%に高める方針を打ち出している。中国のほか、北米や欧州圏を中心にEV(HEV含む)の生産動向次第ではU-PEの需要がさらに増加する可能性が高まる。


■SPS(シンジオタクチックポリスチレン):スーパーエンプラ

2017年実績2018年見込2022年予測2017年比
1.8万t2.0万t2.7万t150.0%
2017年用途別販売数量(世界市場)
分野・用途販売数量(t)構成比
自動車部品10,90059.9%
家電部品3,04016.7%
電気電子部品2,86015.7%
その他1,4007.7%
合計18,200100.0%
富士経済推定

SPSは、中国市場での自動車関連(コネクタ類やECUハウジング等)や家電部品等の既存採用用途での需要が拡大している。

今後は、中国や東南アジアを中心に自動車や家電用途で需要の増加は続くとみられる。特に、自動車用途ではソノレイドバルブ部品を除く採用部位は電装品であることから、今後次世代高速通信『5G』の整備や自動車のADAS対応の進展、中国や欧州におけるEV化の推進を背景に市場の拡大が予想される。


■PAR(ポリアリレート):スーパーエンプラ

2017年実績2018年見込2022年予測2017年比
3,720t3,870t4,490t120.7%

2017年用途別販売数量(世界市場)
分野・用途販売数量(t)構成比
自動車部品1,90051.1%
電気電子部品1,14030.6%
精密・機械45512.2%
その他2256.0%
合計177,800100.0%
富士経済推定
PARは、、自動車のレンズ周辺部品で耐熱PCへの切り替えが進んでいるものの、透明ヒューズカバーやリフレクターなどの部品で需要を獲得している。電気・電子部品は、スマートフォン用レンズホルダなどで需要が増加しており、これらを背景に市場は拡大している。

今後は、自動車用途で透明ヒューズカバーやリフレクターなどの部品が利用される。電気・電子部品では、高性能化などが進むにつれ、競合のPCでは対応しきれない耐熱性能を要求される温度領域が出てきた際にPAR需要は増加するとみられる。


■COP・COC(環状ポリオレフィン):機能性樹脂

2017年実績2018年見込2022年予測2017年比
4.4万t4.6万t5.4万t122.7%

2017年用途別販売数量(世界市場)
分野・用途販売数量(t)構成比
光学部材(フィルム)19,15043.9%
光学部材(レンズ)8,60019.7%
パッケージ6,70015.4%
医療用品5,35012.3%
その他3,8008.7%
合計43,600100.0%
富士経済推定
COP・COCは、光学フィルム・レンズ(位相差フィルム、モバイル端末用レンズなど)、パッケージ(食品用包装など)、医療用品(バイアルなど)で需要が増加しており、市場は拡大している。

今後光学フィルムは、TVおよびタブレット端末市場の伸びが鈍化しているものの、画面の大型化により面積の拡大に連動した需要増加が続くとみられる。光学レンズは、スマートフォンを含むモバイル端末向けや自動車のADASに必要な外部センサーで需要が増加するとみられる。パッケージは、包装材料のリサイクル意識の高まりから需要が増加しており、参入企業の生産能力増強が進むとみられる。

参考文献:2019年 エンプラ市場の展望とグローバル戦略

技術革新が進む自動車業界特集


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