FAロボットの世界市場 市場動向2

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製造業における人手不足解消や生産性向上を目的とし、FA向け各種サービス市場は拡大している。また、IoTやAIなどの新技術を活用することで当該市場は、今後さらなる広がりをみせると予想する。

■IoT・AIサービスの市場(国内市場+日系メーカーの海外実績)

 2018年2025年予測2018年比
IoT・AIサービス市場943億円2,100億円2.2倍
ロボット制御ソリューション14億円245億円17.5倍
ヒト協調ロボットレンタルサービス10億円90億円9.0倍
予知保全システム・サービス9億円115億円12.8倍
製造業向けロボット
アフターサービス
910億円1,650億円181.3%
富士経済推定

ロボット制御ソリューション、ヒト協調ロボットレンタルサービス、予知保全システム・サービスは、現在は小規模なトライアル案件が多い。今後、効果の検証を終え、本格的な導入に移行していくものと予想される。これらのサービス市場は、参入プレーヤーの増加、労働力不足による自動化ニーズ拡大により市場拡大が見込まれる。また、IoTやAI技術、ビッグデータなどを活用することにより高度な自動化案件や、幅広いユーザー層へ展開することが可能になる。

製造業向けロボットアフターサービスは、既存市場であり市場成熟期となっている。そのため急激な市場成長は見込めない。ロボットニーズの拡大により、ロボットのストックが増加しており、自動車関連ユーザーを中心に、システムアップ、修理、メンテナンス需要が出てきている。また、当該市場はこれまで人手に頼っていたが、サービス人員も今後人手不足になることから、ITやAI技術を活用した、効率的なアフターサービスの構築が必要とされている。

■ヒト協調ロボットレンタルサービスの世界市場(国内市場+日系メーカーの海外実績)
ヒト協調ロボットレンタルサービスの世界市場(国内市場+日系メーカーの海外実績)

当該サービスは、人に近い動作、作業内容、作業環境での利用を想定した人と協調または共存することを目的としたロボットのレンタルサービスである。上記金額はレンタルおよび、レンタル後の販売、中古機販売、エンジニアリング費用も含んでいる。通常の産業用ロボットやAGV、ドローン、サービスロボットなどのレンタル、またヒト協調ロボットのリースは含まない。2018年の対象ロボットは、Universal Robotsの「UR」シリーズ、「e」シリーズ、ABBの「YuMi」、川崎重工業の「duAro」、安川電機の「HC-10」、ファナックの「CR-7iA」「CR-4iA」「CR-35iA」、デンソーウェーブの「COBOTTA」等である。

2016年4月に、オリックス・レンテックと東京センチュリーが当該サービスを開始したことで、新たに市場が立ち上がっている。因幡電機産業やSMFLレンタルなど参入企業も増加しており、注目市場となっている。現在大手企業を中心に導入が進んでいるヒト協調ロボットであるが、これまでの産業用ロボットと違い、多様な業種で活用されることが想定される。レンタルという導入障壁の低い、新たなサービスにより中小企業や、地方企業への導入が期待される。また、製造業のみならず、将来的にはその扱いやすさや安全機能面から、非製造業分野への広がりも期待される。

■予知保全システム・サービスの世界市場(国内市場+日系メーカーの海外実績)
予知保全システム・サービスの世界市場(国内市場+日系メーカーの海外実績)

予防保全システム・サービスは、ロボットの稼働状況を、タイムベースで把握して故障前に予防保全を行うシステム・サービスと、ロボットに搭載した各種センサより、振動などを検知して、故障を事前に予知するシステム・サービスがある。ロボット単体の稼働状況をクラウドに接続する小規模なシステムから、IoTプラットフォームを構築し、その一部の機能として予知保全を行う大規模なシステムまである。

近年、モノづくりの現場では、労働力不足が深刻化している。一方で、多品種少量生産や製品ライフサイクルの短期化が進んだことにより、生産品目の変更や需要変動に応じた柔軟な生産ラインが求められている。これまで以上に、生産性の効率化が必要となっていることから、ロボットなど設備の稼働停止を防ぐことが課題でゼロダウンタイムをキーワードに当該サービスの注目度が高まっている。

現状ではPoCなどのトライアル案件が中心であるが、効果が実証されることにより、今後導入が進むことが予想される。ユーザーのグローバル化の影響が大きく、サービス体制が十分に整えられていない国、地域に進出することが多くなり、手厚いサービスが受けられないケースも出ている。予防保全などの保守のみでは費用対効果面から予算確保が困難なケースが多いため、稼働状況の見える化など、他の機能も併せた複合的なシステム・サービスとして普及が期待される。

参考文献:2019 ワールドワイドロボット関連市場の現状と将来展望
No.1 FAロボット市場編

技術革新が進む自動車業界特集


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