中国の産業用ロボット市場 市場動向1

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中国の産業ロボット市場は、人手不足や賃金上昇への対応、スマートフォンや自動車関連をはじめとした主要需要分野の好調などにより、今後も中長期的には堅調な拡大が予想される。また、国家主導による中国メーカー・部材メーカーの育成なども進んでいる。市場拡大に伴い、大手メーカーに限らず中小も含めた様々なメーカーが実績を伸ばしており、今後は新旧ロボットメーカーのシェア構造の変化が想定される。
■中国の産業用ロボット市場

 2018年2025年予測2018年比
中国の産業用ロボット市場3,705億円9,838億円2.02.7倍倍
組立・搬送系2,147億円5,883億円2.7倍
溶接・塗装系1,203億円3,330億円2.8倍
クリーン搬送系256億円327億円127.7%
アクチュエータ系99億円298億円3.0倍
富士経済推定

中国の産業ロボット市場は、主に自動車の製造に使用される溶接・塗装系が市場をけん引してきたが、人手不足や人件費の高騰を背景に自動車製造以外の用途でもロボット需要が増えており、近年は組立・搬送系が伸びている。市場全体は、2018年前半まで大幅な伸びがみられたが、2018年後半から設備投資の抑制により伸びが鈍化した。ただし、2019年後半には設備投資の回復により堅調な伸びが予想され、2025年の市場は2018年比2.7倍の9,838億円が予測される。


組立・搬送系2017年はスマートフォン関連の需要増加により伸びたが、2018年はスマートフォン関連需要の減少、米中貿易摩擦による設備投資抑制などの影響で伸びは鈍化した。2018年に比較的好調だったのはスカラロボットであり、中国ロボットメーカーも実力をつけてきている。

2019年は米中貿易摩擦の影響緩和が期待され、人手不足や人件費の高騰を背景とした底堅い自動化ニーズにより今後の伸びが予想される。スカラロボットや小型垂直多関節ロボットなどの伸びが市場拡大をけん引するとみられる。
溶接・塗装系主に自動車、自動車部品の製造ラインで採用されており、中国の産業ロボット市場をけん引してきた分野である。2018年は環境規制の強化や米中貿易摩擦を背景に自動車の生産が低迷したため、溶接・塗装系市場の伸びも鈍化した。しかし、2019年以降はEV向けの設備投資の増強を背景に堅調な需要が予想される。
クリーン搬送系ガラス基板搬送ロボットは、中国FPD(フラットパネルディスプレイ)メーカーの設備投資に大きく左右される。2018年は設備投資が停滞したため市場は縮小に転じた。FPDの供給過多や、有機ELの低コスト化が進展していないことから当面は設備投資が低調なため、市場の本格的な回復は2021年以降になるとみられる。

ウエハ搬送ロボットは、2018年後半に急激に需要が落ち込んだ。2019年末頃から需要が回復すると予想される。
アクチュエータ系2017年に市場は大幅に伸びたものの、2018年後半はスマートフォン関連の設備投資の縮小や、米中貿易摩擦の影響により需要が急激に落ち込んだ。しかし、2019年以降はスマートフォン関連の潜在案件に加え、米中貿易摩擦の影響緩和が期待され、堅調な伸びが予想される。

対象品目(16品目)
組立・搬送系1.卓上型ロボット 2.パレタイジングロボット 3.取出しロボット 4.スカラロボット 5.パラレルリンクロボット 6.ヒト協調ロボット 7.小型垂直多関節ロボット(可搬重量20kg以下) 8.垂直多関節ロボット(可搬重量21kg以上)
溶接・塗装系1.アーク溶接ロボット 2.スポット溶接ロボット 3.塗装ロボット
クリーン搬送系1.ガラス基板搬送ロボット 2.ウエハ搬送ロボット
アクチュエータ系1.単軸ロボット 2.直交ロボット 3.電動スライダ

参考文献:【デジタルプレス】急成長する中国新興ロボット関連プレーヤーの最新動向調査

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