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■車載ECUを構成するセンサーの世界市場予測
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| 2018年見込 | 2030年予測 | 2017年比 |
合計 | 1兆2,084億円 | 1兆8,787億円 | 158.9% |
A:圧力センサー | 3,071億円 | 4,443億円 | 149.2% |
B:磁気センサー | 1,290億円 | 2,404億円 | 192.3% |
C:温度センサー | 5,246億円 | 7,294億円 | 140.1% |
D:加速度センサー | 1,197億円 | 1,289億円 | 107.8% |
E:角速度センサー | 582億円 | 844億円 | 147.0% |
F:イメージセンサー | 698億円 | 2,513億円 | 4.1倍 |
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圧力センサーは、エンジンマネジメントシステムの需要が大きい。内燃機関の高効率化や大気汚染物質排出削減を実現するキーコンポーネントであるため、新興国を中心とした内燃車販売台数の増加などにより、今後も安定した需要が期待される。また、各国で搭載義務付けが進むTPMS(タイヤ空気圧警報システム)や、衝突検知用として採用が進むサイドエアバッグシステムでの需要も増えている。
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磁気センサーは、エンジンマネジメントシステム、変速制御システム、ステアリング制御システム、電動モーターを中心に搭載されており、中国や新興国での自動車販売台数の拡大と連動して、需要の増加が予想される。
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温度センサーは、燃費規制や排ガス規制の強化、エンジンマネジメントシステムにおけるGPFやDPF、EGRシステムの採用増加、環境対応車の普及に伴い需要が増加している。特に環境対応車では二次電池向けで搭載数が多いため、市場をけん引するとみられる。今後は走行安全性や燃費向上などを背景に高出力の小型モーターが搭載されるため、それに伴いコイルの過熱防止などを目的に温度センサーが搭載されるとみられる。また、シートヒーターやステアリングヒーターなど寒冷地仕様車にのみ搭載されていた高付加価値機能付温度センサーの標準仕様車への搭載も増加している。駆動力の効率化や緻密な走行制御などが可能なインホイールモーターなど、新しいアプリケーションの登場も温度センサーの採用増に寄与するとみられる。
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加速度センサーは、エアバッグシステム向けが大半を占める。一部の新興国を除きフロントエアバッグは標準装備となっており、その衝撃検知用センサーとしての需要が中心であるが、今後はより迅速な衝突検知が可能な圧力センサーへと需要へのシフトが予想される。
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角速度センサーは、ESC(横滑り防止装置)やエアバッグシステムといった走行安全系システム、IVIシステム/カーナビゲーション機器などで採用される。現状ESC向けの構成比が高いが、ESCは先進国ではほとんど標準搭載、新興国でも年々搭載率が上昇しているため、今後も需要増加が予想される。また、IVIシステム向けの需要拡大が期待される。
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イメージセンサーは、搭載されるカメラのタイプによって搭載数が異なる。先進国を中心に衝突安全防止機能の搭載義務化が進み、2030年には2017年比4.1倍の2,513億円が予測される。
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参考文献:車載電装デバイス&コンポーネンツ総調査 2019 (下巻:ECU関連デバイス編) |
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