業務・サービスロボットの世界市場 市場動向1

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業務・サービスロボットは深刻化する人手不足や人件費の高騰などによるロボットの役割の広がりを背景に市場拡大が続いている。特定の業界だけではなく、医療・介護、建設、インフラ点検、物流・搬送、オフィス・店舗、農業など様々な業界において、ロボットのニーズは世界的に高まっている。

■業務・サービスロボットの世界市場

 2018年実績2025年予測2018年比
合計1兆7,174億円4兆5,464億円2.6倍
医療・介護用1,721億円2,855億円165.9%
家庭用9,230億円1兆3,775億円149.2%
建設・レスキュー・インフラ点検用34億円128億円3.8倍
物流・搬送用1,570億円2兆400億円13.0倍
オフィス・店舗用48億円861億円17.9倍
その他4,571億円7,445億円162.9%
富士経済推定

医療・介護用ロボットは手術支援ロボットの市場規模が大きい。市場は米国が中心だが、日本でも手術支援ロボットの保険適用範囲が拡大されたことで今後普及が進むと予想される。2018年から2025年にかけて移乗ロボット、排泄支援ロボットが大きく伸長するとみられる。パワーアシスト・増幅スーツは医療・介護のみならず製造業、物流、建設などの分野で採用が広がる。

家庭用ロボットは趣味や家事などの利便性の向上を目的に需要が増加している。スマートスピーカー、家庭用清掃ロボット、パーソナルモビリティは2018年時点でそれぞれ1,000億円を超える市場規模であり、家庭用ロボット市場をけん引している。2019年には衣類折りたたみロボットの市場が立ち上がるとみられる。

建設・レスキュー・インフラ点検用ロボットは現場における人手不足解消や省人化、業務効率化、危険な場所の作業代替などを目的に導入が進められている。インフラ点検ロボットはインフラの老朽化が進む中、人手不足も相まって世界的に需要が増加している。レスキューロボットは国防、災害対策など用途が限られるため、市場規模は小さいものの安定した需要で堅調に拡大するとみられる。

物流・搬送用ロボットはAGV(自動搬送台車)が市場をけん引している。2017年に市場規模は1,000億円を超え、今後もeコマースの需要増加に伴い物流向けを中心に成長が期待される。デリバリーロボットは省人化につながるとして飲食店や病院で需要が増加している。自動運転トラックは技術開発、実証実験を経て2021年頃から市場が立ち上がるとみられ、ドライバー不足を解決する手段として注目されている。

オフィス・店舗用ロボットはRFID技術の向上により、日本を中心にレジロボットが一気に拡大するとみられる。また、国内では2020年の東京五輪に向けて受付案内ロボット、自律型受付案内ロボット、業務用セキュリティロボットの需要が増加するとみられる。

対象品目
医療・介護用1.パワーアシスト・増幅スーツ 2.移乗ロボット 3.入浴支援ロボット 4.手術支援ロボット 5排泄支援ロボット 6.セラピーロボット
家庭用1.家庭用清掃ロボット 2.パーソナルモビリティ 3.スマートスピーカー 4.家庭用コミュニケーションロボット 5.衣類折りたたみロボット
建設・レスキュー・インフラ点検用1.レスキューロボット 2.インフラ点検ロボット 3.自動建設ロボット(建設現場)
物流・搬送用1.AGV 自動搬送台車 2.自動運転トラック 3.デリバリーロボット
オフィス・店舗用1.受付案内ロボット 2.業務用清掃ロボット 3.レジロボット 4.自律型受付案内ロボット 5.業務用セキュリティロボット
その他1.ドローン・無人ヘリ 2.テレプレゼンスロボット 3.自動収穫ロボット 4.業務用コミュニケーションロボット

■AI・人工知能/RPA

2019年見込2018年比2025年予測2018年比
7,915億円146.9%5兆1,750億円9.6倍
富士経済推定

上記市場は自動運転システム、疾病診断支援ロボット、コールセンター支援ロボット、金融ロボット、製造業向け機械学習・ディープラーニング、RPAソリューションを対象とする。

多様な業種において業務効率化、省人化、人手不足解消などを目的にAI活用ニーズが高まっている。AIベンダーやベンチャー企業、AIソリューションを提供するSIerなど参入企業も増加しており、市場 拡大が期待される。

2025年までに市場規模が1兆円を超えるとみられるのは自動運転支援システム、金融ロボット、 RPAソリューションである。自動運転支援システムは自動運転車の増加に伴い成長が期待され、2019年頃から市場が急拡大するとみられる。金融ロボットは、顧客情報や金融情報など膨大なデータを蓄積している金融業界において業務効率改善を目的とした自動化や省 人化が進んでいることから、銀行や証券、保険業を中心に需要が増加する。

参考文献:2019 ワールドワイドロボット関連市場の現状と将来展望 No.2 業務・サービスロボット市場編

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