国内の容器・包装材市場 市場動向1

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国内における容器・包装材料市場は、環境対応をキーワードに変革を迎えようとしている。食品・飲料業界や外食産業の大手企業が相次いで脱プラスチックの方針を公表する一方で、紙や生分解性樹脂、バイオプラスチックなどに関連した素材メーカーの動向も活発になっている。

また、リサイクル化の推進も積極化している。大手流通企業と飲料メーカーが共同でPETボトルを再度PETボトルとして製品化するボトルtoボトルの取り組みを進め、2019年に緑茶飲料容器として販売を開始した。現状はボトルtoボトルにおけるPETボトル回収率が課題であるが、今後も同様の取り組みが推進されていくとみられる。

■国内の容器・包装材市場

 2018年実績2023年予測2018年比
合計4兆9,201億円5兆1,393億円104.5%
飲料容器1兆1,733億円1兆2,050億円102.7%
食品容器6,565億円7,056億円107.5%
メディカル860億円963億円112.0%
産業用包装4,864億円5,095億円104.7%
軟包装・フィルム1兆7億円1兆197億円101.9%
重包装1兆619億円1兆1,316億円106.6%
関連資材4,553億円4,716億円103.6%
富士キメラ総研推定

国内の容器・包装材市場


飲料容器清涼飲料市場において、PETボトルが軽量かつリシール性に優れていることから需要が増加している。しかし、市場規模が最も大きい金属缶は減少しており、飲料容器市場は横ばいから微増で推移するとみられる。
食品容器個食化や高齢者の増加、女性の社会進出などを背景に中食市場が拡大し、それに連動してレンジアップ対応容器のニーズが高まっている。また、プラスチック使用量の削減を目的とした容器の薄肉化、リサイクル原料などの使用や発泡容器への代替が行われている。
メディカル利便性や安全性ニーズが高いプレフィルドシリンジが市場をけん引している。高齢化により医薬品市場は拡大しているが、薬価引き下げによる包装資材のコストダウンなどがみられることから今後も大幅な市場拡大は期待できない。
産業用包装市場の大半を占める紙器は食品、医薬品、化粧品向けで需要が安定しているため、市場は横ばいから微増で推移するとみられる。
軟包装・フィルム食品用は高齢化や単身世帯の増加によるレトルトやレンジアップニーズの拡大、非食品用は大容量タイプでの詰め替え需要などにより伸長している。ごみの減量化を目的に縮小するとみられるレジ袋に影響を受け、市場の伸びは鈍化する。
重包装eコマースの利用拡大により国内の輸送量が大幅に増加すると共に、ドライバーや作業人員不足が課題となっている。そのため、作業効率の向上ニーズを軸とした包装材料のシフトや需要の増加がみられ、プラスチックパレットなどが伸びている。
関連資材PETボトル市場が伸長していることからPETボトルキャップの需要が増加している。また、自動車部品の需要増加やeコマースの利用拡大により搬送時に使用される緩衝材の需要が増加している。しかし、縮小している品目もみられることから横ばいから微増で推移するとみられる。

対象品目
飲料容器PETボトル、金属缶、ガラスびん、飲料カートン、チルド飲料カップ、透明飲料カップ
食品容器PSP食品容器、HIPS食品容器、OPS食品容器、PPフィラー食品容器、PP発泡食品容器、その他PP系食品容器、PET系食品容器、無菌米飯用容器、PLA系食品容器、紙カップ
メディカルPTPシート、分包・SP、バイアル、プレフィルドシリンジ、輸液バッグ、アルミチューブ
産業用包装エンボスキャリアテープ、ICトレー、防錆フィルム、PE・PPボトル、エアゾール缶、紙器、パルプモールド容器
軟包装・フィルムパウチ(食品用)、パウチ(非食品用)、電子レンジ対応パウチ、レジ袋、ラミネートチューブ、ラップフィルム(小巻)、ラップフィルム(業務用)、シュリンクフィルム、ラベル用シュリンクフィルム、脱酸素フィルム、吸湿フィルム、鮮度保持フィルム、抗菌フィルム、におい吸着フィルム、バリアフィルム、その他軟包装用フィルム
重包装段ボール、プラスチック段ボール、プラスチックコンテナ、プラスチックパレット、ドラム缶、IBC、フレキシブルコンテナ、バルクライナー、PE重袋、バッグインボックス
関連資材粘着ラベル・テープ、チャックテープ、紙管・プラスチックコア、ストロー、カトラリー、軟包装ラミネート用接着剤、緩衝材、PETボトルキャプ

参考文献:2019年 パッケージングマテリアルの現状と将来展望

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