国内の容器・包装材市場 市場動向2

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今回は、市場拡大が見込まれる注目容器・包装材を解説する。

■レジ袋

 2018年実績2023年予測2018年比
数量32万トン20万1,00トン62.8%
金額1,105億円794億円71.9%
富士キメラ総研推定

レジ袋はごみの減量化などを目的に以前からマイバッグ持参運動、受け取りを辞退することでのポイント付与、有料化などの施策により使用量の削減が進められている。海洋プラスチック問題を背景とした脱プラスチックの動きが世界的に広がっており、2020年4月から全国のスーパーマーケット、CVS、小売店でレジ袋の有料化が決定したことで、使用量の多いCVSでの需要が半減するとみられる。採用素材は安価で強度のあるHDPE(高密度ポリエチレン)が主だが、近年需要が増加しているのが植物由来のバイオPE(ポリエチレン)をHDPEに一部添加したバイオPE配合製品である。

■ストロー

 2018年実績2023年予測2018年比
数量131億本124億5,000万本95.0%
金額100億円97億円97.0%
富士キメラ総研推定

ストローは海洋プラスチック問題から脱プラスチックの動きが起こり、2018年以降急激に外食産業やホテルを中心に使用中止や素材の切り替えが進められている。近年伸びているCVSカウンターコーヒーでもストローの使用中止が打ち出されており、市場は微減で推移するとみられる。採用素材は主にPP(ポリプロピレン)であるが、紙や生分解性樹脂であるPLA(ポリ乳酸)やPLA/PBS(ポリブチレンサクシネート)への切り替えが進んでいる。海外ではストローの販売・使用制限が進んでいることに加え、ストローを使用せずに飲むことのできる容器の需要が増加している。

■電子レンジ対応パウチ

 2018年実績2023年予測2018年比
数量7億4,500万袋16億4,000万袋2.2倍
金額82億円181億円2.2倍
富士キメラ総研推定

電子レンジ対応パウチは電子レンジで加熱する前に開封作業が不要な自動蒸通パウチである。皿などに移し替えず加熱でき、高齢化や単身世帯数増加などを背景に需要が増加している。CVSの総菜類向けでの需要は若干落ち着いたものの依然としてニーズは高く、カレーやパスタソース向けなどを中心に今後も市場は拡大していくとみられる。環境問題対策としてバイオプラスチックフィルムやリサイクルPET(ポリエチレンテレフタレート)フィルムを使用した製品が流通している。

■パウチ(非食品)

 2018年実績2023年予測2018年比




数量20億3,000万袋19億6,000万袋96.6%
金額228億円220億円96.5%




数量1億4,700万袋3億300万袋2.1倍
金額36億円74億円2.1倍
金額合計264億円294億円111.4%
富士キメラ総研推定

上記は、洗剤や柔軟剤、シャンプー、コンディショナーなどの詰め替え商品で主に採用されている食品以外を内容物とする非食品用パウチを対象とする。

プラスチック使用量削減やコストダウンなどを目的にプラスチックボトルからのシフトが進んでいる。複数回に分けて詰め替えが可能な大容量タイプのスパウト付きパウチは需要が増加しており、堅調に伸びるとみられる。しかし、スパウトがなく比較的容量の小さいパウチはスパウト付きに切り替えが進み縮小している。近年、バイオPETフィルムやバイオPEフィルムの採用が増加している。

■PSP(ポリスチレンペーパー)食品容器

 2018年実績2023年予測2018年比



数量13万6,300トン13万8,000トン101.2%
金額1,039億円1,042億円100.3%



数量1万5,500トン2万トン129.0%
金額132億円169億円128.0%
金額合計1,171億円1,211億円103.4%
富士キメラ総研推定

生鮮食品トレーやどんぶりなどに採用される汎用PSP容器とレンジアップ対応の耐熱PSP容器がある。汎用PSP容器は中食市場の拡大に伴い需要が増加しているが、PET系の容器へのシフトがみられるため市場は横ばいとなっている。汎用PSP容器はスーパーマーケットやCVSで店頭回収が行われ、食品トレーやベンチなどの原料としてリサイクルされている。耐熱PSP容器は中食需要や単身世帯の増加、高齢化などを背景としたレンジアップニーズの高まりにより市場が拡大しており、断熱性と軽量性に優れるためPP(ポリプロピレン)フィラー容器からの切り替えが進んでいる。

参考文献:2019年 パッケージングマテリアルの現状と将来展望

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