ポリウレタン関連の世界市場 市場動向2

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■注目市場
PCD(ポリカーボネートジオール)の世界市場
 2019年見込2023年予測2019年比
PCD2.1万トン2.6万トン123.8%
富士経済推定

PCDは、ポリオールの一種で、耐熱性、耐加水分解性、耐薬品性、耐候性、耐久性に優れる。ほかのポリオールと比較し高価格であるため、日本や欧州など先進国の需要が多い。用途としては人工・合成皮革向けが中心で、共重合PCDを使用した合成皮革は高級車の内装品で採用が増えており、特に日本や韓国で需要が多い。今後の伸びが期待されるPUD(ポリウレタン樹脂ディスパージョン)の主剤として使用されることから、市場は拡大が予想される。

HDI(1,6-ヘキサメチレンジ イソシアネート)の世界市場
 2019年見込2023年予測2019年比
HDI27万トン31万トン114.8%
富士経済推定

HDIは、イソシアネートの一種で黄変性が低く、ウレタン塗料の硬化剤として汎用的に使用される。環境規制強化に伴う溶剤系から水系へのシフトにより自動車用塗料としての需要が好調であるが、原料のADN(アジポニトリル)の供給不足による価格上昇がみられる。大手ADNメーカーによる生産設備の新設・増設が計画されているが、稼働までに時間を要することや、同じくADNを原料とするポリアミド66樹脂に対する供給が優先されており、HDIの価格は2023年頃まで高値が続くとみられる。

PUD(ポリウレタン樹脂ディスパージョン)の世界市場
 2019年見込2023年予測2019年比
PUD21万トン24万トン114.3%
富士経済推定

PUDはポリウレタン樹脂の微粒子が水に分散した製品である。脱溶剤と水系へのシフトが進む接着剤や塗料・コーティング材で需要の増加が続いている。脱溶剤や水系化で先行する欧州や北米の需要に加え、2015年以降は中国でも環境規制強化によりPUDによる水系化が促され、需要が高まった。日本では建設資材(重防食用など)や木工製品で需要が高まる一方、工業分野(家電、金属)コーティングにおいては、粉体塗料やウレタン塗料(溶剤系)の代替を本格的に担うまでには至っていない。2017年には使用するイソシアネートの需給バランスが崩れたことなどから、原料コストは高止まりの状態にある。

非発砲ウレタン製品の世界市場
 2019年見込2023年予測2019年比
合計495.9万トン570.6万トン115.1%
ウレタン塗料171.0万トン199.8万トン116.8%
グラビアインキ98.5万トン110.5万トン112.2%
ウレタン系接着剤50.8万トン56.7万トン111.6%
ウレタン系シーリング材22.6万トン24.0万トン106.2%
熱可塑性ポリウレタン57.3万トン68.6万トン119.7%
熱硬化性ウレタン6.2万トン7.0万トン112.9%
スパンデックス85.3万トン99.4万トン116.5%
ウレタンビーズ0.8万トン0.9万トン112.5%
電子基板用注型材3.4万トン3.7万トン108.8%
富士経済推定


ウレタン塗料新興国での経済成長に伴い、自動車補修用や建築物用では安価なアクリル塗料からウレタン塗料への代替が進む。
グラビアインキ軟包装用印刷や建材などの用途で需要増加する。
ウレタン系接着剤軟包材、建築を中心に市場が拡大するものの、国・地域間で需要動向が異なる。販売数量は今後、緩やかに増加していく。
ウレタン系シーリング材建築・土木用途が需要の大部分を占める。新興国での需要増加を取り込むものの、先進国市場では需要の大幅な拡大が見込まれないため、販売数量ベースの市場規模は緩やかに拡大していく。
熱可塑性ポリウレタン工業、自動車、日用雑貨などさまざまな分野に浸透している材料であり、新興国の経済成長に伴い市場拡大が続く。一方で、汎用的な靴や日用雑貨では安価な別の材料との競合が絶えず発生しており、材料が切り替えられることで需要増加が抑えられる可能性もある。
富士経済推定

参考文献:2019 ポリウレタン原料・製品の世界市場

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