スマート工場を構築するシステム・製品の世界市場 市場動向2
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■モノづくり向けAIシステム
2019年見込
2018年比
2025年予測
2018年比
700億円
127.3%
3,080億円
5.6倍
富士経済推定
●
工場内の生産性を高めるために採用されるAIシステムを対象とする。品質管理や予兆保全、外観検査などに活用されている。生産現場の課題はユーザーごとに異なるため、スクラッチで進められることが多い。FA分野ではようやくユーザーのAIに対する理解が高まり、AIの活用の仕方がわかってきたことから、実証実験、本格導入案件ともに増加している。
●
ハイエンドユーザーは、データを蓄積し設備寿命が長い、または高機能な設備でAIを採用する。一方で、単純なアラート的な使われ方も出始めておりAIの導入ハードルが下がっている。モノづくり向けAIシステムは、品質管理と省人化に寄与するソリューションとして、世界中のあらゆる工場で適用可能な技術となり、市場は拡大を続けていくとみられる。
■アラーム付きAGV
2019年見込
2018年比
2025年予測
2018年比
100億円
117.6%
295億円
3.5倍
富士経済推定
●
ロボットアームを搭載したAGV(Automated Guided Vehicle)を対象としている。ロボットアームはヒト協調ロボットを搭載した製品が多い。
●
少品種大量生産から、多品種少量生産にモノづくりが変化する中で、生産ラインのフレキシブル化や、省人化への対応が求められている。このようなモノづくりの変化に対応する装置として、自動車部品のピックアップや組み立て工程への搬送、半導体におけるフープ搬送、医薬品開発におけるピペット搬送などで採用が進んでいる。ハードウェアやシステム構築費用が高価である点が課題であるが、搬送だけではなく組み立てや加工などの複数の作業工程での採用が増えることにより、コストダウンが進んでいくとみられる。
■AR/MR表示機器(スマートグラス)
2019年見込
2018年比
2025年予測
2018年比
53億円
123.3%
185億円
4.3倍
富士経済推定
●
産業・業務向けのAR(拡張現実:Augmented Reality)、MR(複合現実:Mixed Reality)表示デバイスであるスマートグラスを対象とする。
●
国内、海外問わず、電力・ガスなどのエネルギーインフラや、鉄道、道路、建物、工場設備などの点検作業の遠隔支援で活用されている。また、海外では、国土が広大な米国などを中心に、物流倉庫におけるピッキング作業支援や、医療現場の一次救命処置に対する遠隔支援など、国内よりも幅広い業界で採用が進んでいる。国内では、熟練者の高齢化が課題になっており、作業ノウハウや技術伝承や技術の平準化を実現する手段としてスマートグラスの活用が進んでおり、市場拡大が期待される。
参考文献:NEXT FACTORY関連市場の実態と将来展望 2019
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