自動車用材料の世界市場 市場動向2

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■<注目市場>
PPS・SPSの世界市場
 2019年見込2018年比2030年予測2018年比
PPS
(ポリフェニレンサルファイド)
537億円
(6万580トン)
99.8%
(100.1%)
853億円
(9万8,005トン)
158.6%
(162.0%)
SPS
(シンジオタクチックポリスチレン)
95億円
(1万1,865万トン)
101.1%
(101.4%)
200億円
(2万5,000トン)
2.1倍
(2.1倍)
富士キメラ総研推定

PPS、SPSは共に耐熱性や電気特性などに優れ、EV、HVの電装部品向けでの採用が増加している。

PPSは主要用途である電装部品の自動車一台当たりの搭載個数は増加しているものの、2019年は自動車生産台数の減少が影響し、市場は横ばいが見込まれる。2021年以降は自動車生産台数が増加に転じ、自動車一台当たりに使用されるセンサーやコンデンサーなどの増加や新規採用も進むことから市場は拡大していくとみられる。

SPSは2018年に需要が低迷したものの、2019年は電装部品向けを中心に回復し、微増が見込まれる。2020年以降はPPSと同様に電装部品の搭載個数増加などから伸長していくとみられる。

アルミニウム合金板の世界市場
 2019年見込2018年比2030年予測2018年比
アルミニウム合金板2兆6,590億円
(409万トン)
100.1%
(100.0%)
3兆4,281億円
(530万トン)
129.1%
(129.6%)
富士キメラ総研推定

アルミニウム合金板は強度と軽量性に優れている。近年、先進国を中心に外装部品の軽量化を目的に採用が進んでおり、軟鋼と高張力鋼、ホットスタンプ材の置き換え材料として注目されている。軽量化ニーズの高いEVやHVでの需要が増加し、市場は堅調に拡大するとみられる。

マグネシウム合金の世界市場
 2019年見込2018年比2030年予測2018年比
マグネシウム合金425億円
(11万9,260トン)
100.2%
(100.0%)
917億円
(26万5,430トン)
2.2倍
(2.2倍)
富士キメラ総研推定

マグネシウム合金は比重、比熱が小さく、寸法安定性、電磁シールド性などに優れている。特に軽量である点が注目され、鉄やアルミニウム合金からの置き換えが進んでいる。EUではSUVなどの大排気量・大型車においてトランスミッションハウジングをマグネシウム合金に置き換える事例が見られるほか、最大の原料産出地域である中国では、バスなどの大型車両で積極的な採用がみられる。

自動車放熱材の世界市場
 2019年見込2018年比2030年予測2018年比
自動車用放熱材382億円
〈2万 315トン〉
113.4%
(114.1%)
1,240億円
(7万5,470トン)
2.2倍
3.7倍
(4.2倍)
富士キメラ総研推定

上記自動車放熱材は、液状タイプの放熱ポッティング材や放熱ギャップフィラー、放熱フィラーと熱可塑性・硬化性樹脂をコンパウンドした筐体タイプを対象とする。

放熱ポッティング材は実装を行う際の基板保護、防汚性、防水性付与などを目的に使用され、放熱ギャップフィラーは発熱部とヒートシンクの隙間を埋めることを目的に使用される。筐体タイプはモールドコイル向けなどで使用される。

自動車用放熱材料はEVの市場拡大による放熱ニーズの増加に伴い、市場は拡大している。放熱ポッティング材はECU、インバーター、コンバーター、ヘッドライト周り、センサー(油温センサー、バッテリー残量センサー)などで使用されており、今後も車載電装化やEV、HV市場の拡大に伴い需要が増加するとみられる。放熱ギャップフィラーは、放熱シートや放熱グリースなどで対応が難しい用途で需要が増加しており、特にECU周りで採用が増加している。筐体タイプは、2018年時点ではモールドコイル向けに一部展開されているのみであるが、EV市場の拡大に伴い、ワイヤレス給電システムやバッテリーケースなどでの新規採用が期待される。

参考文献:自動車用ケミカル&マテリアル市場調査総覧 2020

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