自動車用電装システムの世界市場 市場動向2

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■ADAS(安全支援システム)世界市場

 2019年見込2018年比2030年予測2018年比
全体市場5,794億円113.3%1兆3,037億円2.5倍
中国938億円119.5%3,869億円4.9倍
日本755億円106.9%1,174億円166.3%
富士キメラ総研推定
※中国、日本は全体市場の内数

AEB(衝突被害軽減ブレーキ)などの衝突安全防止機能の搭載義務化により、世界的に搭載車の普及が進んでいる。現時点ではEUや北米が市場をけん引しているが、中長期的には日本や中国でも大幅な伸びが期待される。システム普及の課題として、センシングデバイスの搭載コストがあげられるが、車載カメラやミリ波レーダーなどは搭載車の増加による量産効果で低価格化が予想され、普及を後押しするとみられる。2020年以降、各国が順次、衝突安全防止機能の搭載義務化を進め、搭載車の増加によるシステムの低価格化が市場の拡大を後押しする。

■自動運転システム世界市場

 2019年見込2018年比2030年予測2018年比
全体市場488億円10.0倍2兆2,781億円464.9倍
EU97億円198.0%6,544億円133.6倍
日本2,636億円
富士キメラ総研推定
※中国、日本は全体市場の内数

国土交通省などが定義するレベル3から5のシステムを対象とする(レベル3はHDマップとLIDARが搭載されたシステムを対象とする)。現状、一般向けではドイツメーカーの車両に搭載されているのみであるが、2020年代前半以降は日本メーカーの車両への搭載が予想される。

一般向け車両に搭載される自動運転システムは、2020年にレベル3車が量産化され、2025年頃にレベル4車が投入されることで、徐々に市場が本格化すると予想される。ロボットタクシー(レベル4車以上)などの商用車向けのシステムは2020年代前半に市場が立ち上がるとみられる。後付けのプラットフォーム販売であるため、一般向け自動運転システムと比べて高価格が想定される。

現状では主要なセンシングデバイスであるLIDARが高価格であるため、搭載はハイエンド車両に限られている。2021年頃にMEMS(微小電気機械システム)式などの安価なLIDARが採用されることからシステムの低価格化が進むとみられる。2030年頃にはレベル3システムの価格は低下するとみられ、搭載車両は大幅な増加が予想される。

■電子ミラー世界市場

 2019年見込2018年比2030年予測2018年比
電子インナーミラー266億円175.0%3,639億円23.9倍
電子サイドミラー14億円908億円
富士キメラ総研推定

電子インナーミラーは、車載カメラとディスプレイを使用し、鏡を代替して車両後方の視界を確保するシステムを対象とする。電子サイドミラーは、光学サイドミラーの機能をカメラとディスプレイで代替し、現行法規で光学ミラーの取り付けを免除されるシステムを対象とする。

電子インナーミラーの2019年の市場は2018年比75.0%増の266億円が見込まれる。搭載車種が徐々に増えており、市場は拡大している。現状参入メーカーは限られているものの、複数の車載機器メーカーが参入に向けて開発を進めている。電子ミラーの実用化については法整備が追い付いていない国・地域もあるため、普及のためには早急な整備が待たれる。参入メーカーが増加する2021年の市場は678億円が予測される。

電子サイドミラーは、原則的には従来の光学サイドミラーが搭載されるため、現状ではオプション設定となっている。光学ミラーと比べると高価なため、当面は一部のハイエンド車種に限定されたオプション設定での需要となる。市場は2020年頃から立ち上がり、2024年には504億円が予測される。当面は光学ミラー切り替え式、または光学ミラー併用の形が進むとみられるが、インナー、サイドともに2025年から本格的な普及が期待される。

参考文献:車載電装デバイス&コンポーネンツ総調査 2020 (上巻:システム/デバイス編)

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