画像処理システムの世界市場 市場動向2

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今回は、画像処理システム関連の注目市場を解説する。

■食品用X線検査装置の世界市場


当該装置はX線発生装置やラインスキャンカメラなどで構成され、食品メーカーにおける製造・加工・出荷工程での異物混入防止を目的に導入されている。食品の安全に対するニーズの高まりや、SNSの普及により異物混入の事故情報も一気に拡散され、メーカーの損失も大きいことから、日本・海外問わず市場は拡大している。エリア別には、更新需要のウェイトが高まっている日本や欧州、米州では今後伸びは鈍化していくとみられるが、中国やその他アジアでは外資系メーカーの工場だけでなく、現地メーカーの工場への導入も進んでいることから高い伸びが続くとみられる。

X線カメラ、X線センサーといった主要部品の耐久性が低いため、使用頻度が高いと部品交換によりランニングコストが高くなることが課題になっている。また、真空パックや冷凍保存など、長期保存技術の進展により、さまざまなパッケージが開発されているが、包装材の素材によっては現在のシステムでは明確な判定ができないこともあり、対応の必要性がでている。

■共焦点レーザー顕微鏡の世界市場


共焦点レーザー顕微鏡はレーザーが対象物上を走査することで、複数の焦点面の2次元画像を取得、これを高さデータと合成することにより3次元画像が取得できる顕微鏡である。

電子部品関連は部品の小型化、精密化が続いており、スマートフォンや車載電装品などの部品、素材関連を中心とした精密な測定ニーズの高まりにより安定した需要を獲得し、市場は拡大している。参入企業は日系メーカーが中心であることから市場では日本が4割近くを占めるが、自動車の電装化による自動車関連での需要増加により中国をはじめとする海外のウェイトが年々高まっている。

電子部品関連は部品や基板などの微細化、自動車関連では熱や振動など耐環境性の高い部品の選定など品質管理や研究開発において、高精度で信頼性の高い画像測定や解析が可能な共焦点レーザー顕微鏡のニーズは高く、引き続き拡大が予想される。

■ディープラーニング活用型画像処理ソフトウェアの世界市場


上記はディープラーニングを採用した画像処理に特化したAIソフトウェアを対象とし、汎用のAIシステムによる外観検査は含まない。工場などにおける目視検査の代替としてディープラーニング活用型画像処理技術の導入が進んでいる。

2017年に実証実験を中心に市場が立ち上がった。2019年には実証実験が完了し本格導入が進むことで大幅な拡大が期待されたが、スムーズに完了しなかったケースもみられ、市場の伸びは2018年比54.8%増にとどまると見込まれる。

世界的に人件費が高騰しているなか、多くの作業員を配置する目視検査の省人化は喫緊の課題であり、業種としては目視検査のウェイトが高い自動車や食品・薬品・化粧品関連での採用が注目される。世界中の工場でディープラーニング活用型画像処理ソフトウェアの導入ニーズはあるとみられ、今後も市場拡大が予想される。

参考文献:2019 画像処理システム市場の現状と将来展望

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