炭素繊維複合材量(CFRP/CFRTP)の世界市場 市場動向1

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■炭素繊維複合材量(CFRP/CFRTP)

 2019年見込2018年比2035年予測2018年比
CFRP1兆4,999億円104.8%3兆8,548億円2.7倍
CFRTP546億円105.2%3,703億円7.1倍
富士経済推定


炭素繊維に熱硬化性樹脂を含浸させて成形加工した炭素繊維複合材料(CFRP)の成型加工品とマトリクス樹脂に熱可塑性樹脂を使用した炭素繊維複合材料(CFRTP)の成形加工品を対象とする。

2019年のCFRP市場は1兆4,999億円(2018年比4.8%増)が見込まれる。航空機、風力発電ブレード、自動車用途を中心に採用されており、中でも風力発電ブレード用途で需要が増加している。また、2025年前後からは自動車用途においても需要が増加するとみられ、今後の市場拡大が予想される。

用途別では、風力発電ブレード用途は、欧州やアジアにおいて洋上風力発電プロジェクトが進行しており、洋上風力発電機で用いられる5MWから10MWクラスの大型ブレードの軽量化を図るためにCFRPの採用が有力視されているため、今後の伸びが期待される。航空機用途は、計画生産体制が組まれているため安定的な需要がある。2025年前後には、生産数が多いAirbus「A320」などの機種において、CFRPの使用量を増加させた次世代機の生産が想定され伸びるとみられる。自動車用途は自動車メーカー各社がCFRP利用技術の研究開発を進めている。近年は、EVシフトの影響から電池ケース向けの研究開発が活発化しており今後の採用が期待される。

2019年のCFRTP市場は546億円(2018年比5.2%増)が見込まれる。CFRPで課題となっている成形加工時間を大幅に短縮することが可能であり注目度が高まっている。

CFRTPは短/長繊維の加工品と連続繊維の加工品がある。短/長繊維の加工品は現状では、ATMなどの自動機器やギアなどの静電・摺動部品を中心に射出成形部品が採用されている。今後は車載カメラやレーダー、センサーにおける誤作動防止のための電磁波シールド用部品への採用が増加するとみられる。また、センサー搭載家電の増加に伴い家電分野においても電磁波シールド用部品への採用が期待される。連続繊維の加工品は、現状では航空機用途での限定的な需要となっているが、2025年から2030年にかけて自動車用途における骨格・構造部品での採用が本格的に進むとみられる。

■端材利用CFRP/CFRTP

2019年見込2018年比2035年予測2018年比
164億円103.8%922億円5.8倍
富士経済推定
加工時に発生する端材を活用した成形加工品を対象とする。

現状は静電対策用ICトレーや自動車用途で採用されている。自動車用途ではCFRP採用拡大に向けてリサイクル技術の確立が必須条件とみられており、リサイクル繊維を利用した成形加工品の品質安定化に向けた技術開発が行われている。航空機用途ではAirbusが2025年にかけて、航空機の各種加工工程において発生した端材の95%をリサイクル市場へ流通させ、内5%を航空機部品で再利用する目標を掲げている。

対象品目
品目・PAN系炭素繊維(レギュラートウ、ラージトウ) ・ウォータージェット・マトリクス樹脂/添加剤(PES) ・ドリル・エンドミル・中間基材(プリプレグ、ペレット/シート、ラミネート) ・非破壊検査装置・CFRP ・CFRTP加熱装置・CFRTP ・異種材接合・接着剤 ・コア材・工程紙・フィルム ・ピッチ系炭素繊維・リサイクル炭素繊維/端材利用CFRP/CFRTP ・ガラス繊維複合材料(連続繊維)・自動積層装置 ・セルロースナノファイバー・TFP(Tailored Fiber Placement)装置 ・バサルト繊維・CFRP/CFRTP成形加工装置 ・アラミド繊維・3Dプリンタ/付加製造装置 ・異種繊維複合材料
用途・自動車(車両骨格 ・構造部品/外板 ・外装部品他) ・航空機 ・圧力容器(高圧水素タンク/CNGタンク) ・風力発電ブレード ・建築 ・土木 ・スポーツ ・レジャー ・静電部品 ・摺動部品 ・その他注目用途 船舶、油田採掘・搬送、ドローン、鉄道、医療機器、治具、家電・OA製品、eVTOL(エアタクシー等)
企業事例・ユーザー(自動車メーカー) ・ユーザー(航空機メーカー)
富士経済推定
参考文献:炭素繊維複合材料(CFRP/CFRTP)関連技術・用途市場の展望 2020

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