炭素繊維複合材量(CFRP/CFRTP)の世界市場 市場動向2

マーケット情報TOP
■注目用途市場

 2019年見込2018年比2035年予測2018年比
自動車1,011億円101.9%6,681億円6.7倍
風力発電ブレード2,385億円107.8%4,913億円2.2倍
スポーツ・レジャー1,373億円99.9%2,115億円153.8%
建築・土木1,935億円96.9%9,304億円4.7倍
富士経済推定


自動車用途は、自動車業界の近年の開発トレンドが自動運転関連技術に向いていることからCFRP/CFRTPの採用計画は先延ばしとなっている。採用が増加するのは、CFRP/CFRTPの特性を踏まえた設計技術や使いこなし技術が蓄積され利用技術が向上する2025年頃とみられる。自動車メーカーでは開発コスト削減のため車体プラットフォームを共通化させており、採用が開始されれば急激な需要増加が予想される。また、電池パックの軽量化対策としてEV用電池パック向けでの開発が活発化している。開発はCFRP/CFRTPの双方で進展しており、欧州や中国において今後の採用が期待される。

風力発電ブレード用途は、洋上風力発電の増加やブレードの大型化に伴い、採用が増加している。風力発電ブレードは大型部品であるため、軽量で高強度なCFRPの採用が一般的である。CFRTPは100kw未満の超小型ブレードの一部が射出成形品などで開発されているが、市場規模は僅少となっている。今後、洋上風力発電の容量増加に向け、さらなる大型ブレードの開発および商用化が計画されており、CFRP使用量の増加が期待される。

なお、風力発電市場は欧州や中国を中心に拡大している。欧州は英国やデンマークを中心に洋上風力発電の比率が高い。また、大手風力発電メーカーSiemensのCFRP採用開始や北米も含めた風力発電プロジェクトの進展とともに、ブレードの大型化かつCFRPの採用比率が高まり、市場は拡大するとみられる。

建築・土木用途は、コンクリートや鉄筋などの骨格構造の強度を増強する補修・補強材として採用されることが多い。価格が高いため骨格構造本体に採用される場合は少なく、新築建造物での採用は限定的となっており一部のデザイン性の高い建築物にみられる程度となっている。

市場は、日本では道路やトンネル、橋脚、マンホールの補修・補強における需要が増加している。欧米では日本と同様に老朽化したインフラや、耐震補強に対する規制強化に伴って需要が増加している。また、新築建造物で採用が増加しており博物館などの屋根材としての需要が増加している。今後は老朽化インフラの補修・補強需要が増加する中国や新興国、デザイン性の高い新築建造物向け建築資材での需要が増加するとみられる欧米を中心に市場は拡大するとみられる。

■注目キーマテリアル/関連部品・装置の世界市場
CFRP/CFRTP成形加工装置
 2019年見込2018年比2035年予測2018年比
CFRP用112億円70.9%307億円194.3倍
CFRTP用86億円98.9%366億円4.2倍
富士経済推定


2019年のCFRP用成形加工装置市場は、航空機における設備投資が落ち着いたことから縮小するとみられる。2020年以降は自動車の部品生産を目的に、RTM装置などの大型装置の導入が進むとみられる。また、航空機は2025年以降にリージョナル/ビジネスジェットの需要増加に伴い大型装置の導入増加が予想され市場の拡大が期待される。

CFRTP用成型加工装置市場は、射出成形機が大半を占めておりプレス機やF/W装置が導入されている。2020年前後から自動車でラミネート成形加工に向けた装置の導入が本格化するとみられ市場の拡大が予想される。

参考文献:炭素繊維複合材料(CFRP/CFRTP)関連技術・用途市場の展望 2020

技術革新が進む自動車業界特集


戻る
エンプラ関連情報サイト エンプラネット トップページ