CO2分離・カーボンリサイクル関連市場 市場動向1

マーケット情報TOP
<調査結果の概要>■CO2分離・カーボンリサイクル関連の世界市場
注:市場データは四捨五入している
 2019年見込2030年予測2019年比
CO2分離技術579億円654億円113.0%
CO2分離材料1,985億円2,165億円109.1%
CO2利活用プラント(※1)1,336億円1,858億円139.1%
CO2利活用製品(※2)4兆4,669億円5兆2,250億円117.0%
合計4兆8,569億円5兆6,928億円117.2%
(※1)プラント:CCS、EOR、合成ガス化、メタネーション、メタノール化、ポリカーボネート、人工光合成
(※2)製品:尿素化、ミネラル化



2019年の市場は、4兆8,569億円となった。今後も拡大を続け2030年には5兆6,928億円(2019年比17.2%増)と予測される。

CO2分離技術は、CO2を分離する技術を用いた装置やプラントを対象とする。市場は、化学吸収(CO2吸収液の化学反応を利用して分離する技術)と物理吸収(CO2を大量に溶解できる液体中に取り込む技術)が80%以上を占めており、主に天然ガスや水素を製造する際に発生するCO2の除去で利用されている。近年は、温室効果ガス削減対策やCO2原料確保のため、排ガスからのCO2回収での利用も増加し、伸びている。

CO2分離材料は、化学吸収や物理吸収などの分離技術に用いられる材料である。2019年は、物理吸収液や高分子膜が伸びている。

CO2利活用プラントは、現状はCCS貯留プラントとEORプラントが大半であるがカーボンリサイクルの推進に向けてCO2利用化学品やE‐Fuel(カーボンフリー水素やCO2を反応させて作る合成燃料)を製造するための実証プラントが相次ぎ稼働しており、2030年以降の実用化に向けて技術開発が進められている。

CO2利活用製品は、CO2を原料とする製品で尿素化が大半を占めており、新興国を中心に伸びている。2025年以降はミネラル化でCO2利用が進むとみられる。

■CO2分離量(世界)
注:市場データは四捨五入している
 2019年見込2030年予測2019年比
全体7億6,314万t‐CO28億9,242万t‐CO2116.9%
化学吸収4億6,980万t‐CO25億2,250万t‐CO2111.2%
物理吸収1億9,420万t‐CO22億3,740万t‐CO2122.2%
物理吸着7,873万t‐CO28,662万t‐CO2110.0%
※化学吸収、物理吸収、物理吸着は全体の内数

世界のCO2分離量は、2019年に7億6,314万t-CO2となった。分離技術は、化学吸収によるのが61.6%と最も多いが、物理吸収、物理吸着も一定量利用されている。物理吸収は天然ガス、物理吸着は石油精製分野の利用が多い。今後は、各分離技術の進展により分離量は増加していくとみられ2030年は8億9,242万t-CO2と予測される。

■CO2発生量(世界)
注:市場データは四捨五入している
 2019年見込2030年予測2019年比
全体331億9,053万t-CO2336億4,151万t-CO2101.4%
発電所136億400万t-CO2135億8,600万t-CO299.9%
輸送分野95億5,000万t-CO298億4,500万t-CO2103.1%
製鉄・セメント分野52億4,800万t-CO251億9,400万t-CO299.0%
※発電所、輸送、製鉄・セメントは全体の内数

世界のCO2発生量は、2019年の331億9,053万t-CO2から2030年には336億4,151万t-CO2へ増加が予想される。なお、2020年は新型コロナウイルス感染症の影響により一時的に落ち込むとみられる。

2019年のCO2発生量は発電所が最も多く、全体の40%以上を占める136億400万t-CO2であった。石炭火力発電の減少および再生可能エネルギーの普及により、今後は2022年頃をピークに減少していくと予想される。

次にCO2発生量が多いのは輸送分野であり、2019年は全体の30%弱を占める95億5,000万t-CO2であった。自動車の燃費向上により、先進国のCO2発生量は減少しているものの、新興国の自動車保有台数増加とともに増えており、今後もCO2発生量は増加していくとみられる。

続いて製鉄・セメント分野が多く、2019年は全体の16%を占める52億4,800万t-CO2であった。製鉄・セメントメーカーはコスト競争が激しく、CO2排出量削減に向けた投資余力が少ない。新型コロナウイルス感染症の影響により2020年は減少するとみられるが、以降は、2030年まで増加が続くと予想される。

参考文献:カーボンリサイクル CO2削減関連技術・材料市場の現状と将来展望 2020

技術革新が進む自動車業界特集


戻る
エンプラ関連情報サイト エンプラネット トップページ