微粉体の世界市場 市場動向1

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■<用途別注目市場>生分解性パウダー

2019年2018年比2023年予測2019年比
36億円105.9%54億円150.0%

セルロースや球状セルロース、酢酸セルロース、フルーツパウダー、生分解性樹脂パウダーといった生分解性を有する微粒子パウダーを対象とした。マイクロプラスチック規制の強化から、化粧品向けを中心に採用が進んでいる。

2015年12月以降、洗顔料やボディソープなどで使用されるスクラブ剤などマイクロビーズの使用が各国で規制され、PE(ポリエチレン)やPS(ポリスチレン)からセルロースやフルーツパウダーなどへの代替が進んだ。日本ではスクラブ剤を使用しない商品が一般化したが、欧州などでは代替が進んだことで、2019年の市場は2018年比5.9%増の36億円となった。

近年、マイクロプラスチックの中でもマイクロビーズよりも粒径の小さいマイクロパウダーの規制が検討され始めている。マイクロパウダーは滑り性や触感付与のためにファンデーションや日焼け止めなどで滑り剤として使用される。2020年以降中国や欧州を中心に規制が強化され、PA(ポリアミド)やシリコーン、アクリルなどから球状セルロースや酢酸セルロース、生分解性樹脂パウダーへ代替されるとみられる。マイクロプラスチック規制の強化により、生分解性パウダーの用途が広がっていき、2023年の市場は2019年比50.0%増の54億円が予測される。


2019年2018年比2023年予測2019年比
36億円105.9%54億円150.0%

■3Dプリンター用パウダー

 2019年2018年比2023年予測2019年比
金属パウダー1,614億円187.2%4,339億円2.7倍
樹脂パウダー250億円119.0%420億円168.0%

3Dプリンターの普及により、3Dプリンターで部品などを成形する際に使用する金属パウダー、樹脂パウダーの市場は急拡大している。

金属パウダーは、海外を中心に航空宇宙や医療分野で採用が進んでいる。部品を一体化できることから部品点数の大幅な減少や軽量化、高強度化が可能となり、航空宇宙分野では航空機エンジンパーツが量産されている。医療分野ではインプラントで量産実績があり、人工骨でも採用される。また、自動車分野での採用も進みつつあり、BMWやVolkswagenが採用を開始している。なお、日本では試作や金型での採用が主であり、量産実績は少ない。

樹脂パウダーは、SLS(粉末積層造形法)で使用されるパウダーを対象とした。市場の大半をPAが占めており、試作品向けに採用されている。PPS(ポリフェニレンサルファイド)やPEEK(ポリエーテルエーテルケトン)などスーパーエンプラ系のパウダーが投入されており、航空宇宙や自動車、医療分野で今後実用化が進むと期待される。

対象品目
汎用無機・シリカ(結晶・溶融) ・炭酸カルシウム ・水酸化アルミニウム ・フュームドシリカ ・タルク ・高純度マグネシウム系化合物 ・湿式シリカ ・ゼオライト ・高純度コロイダルシリカ ・活性炭
金属・アルミニウム粉 ・銀粉 ・チタン粉 ・ニッケル超微粉 ・銅粉 ・銅超微粉 ・鉄粉・鉄系合金粉
金属酸化物・高純度酸化チタン ・超微粒子酸化チタン ・酸化セリウム(研磨材) ・光触媒用酸化チタン ・超微粒子酸化亜鉛
セラミックス・アルミナ ・窒化ケイ素 ・チタン酸バリウム ・ジルコニア(湿式法) ・窒化ホウ素 ・窒化アルミニウム ・炭化ケイ素
ポリマー・アクリル ・ポリアミド ・その他熱硬化性樹脂微粒子 ・シリコーン ・その他熱可塑性樹脂微粒子(フェノール、ベンゾグアナミン ・メラミン、全芳香族ポリエステル、PI) ・ポリウレタン(PS、PE、PES、PEEK、PPS、PAI) ・フッ素樹脂(低分子量PTFE) ・高吸水性樹脂 ・超高分子量ポリエチレン
その他ナノ材料・カーボンナノチューブ ・セルロースナノファイバー

参考文献:2020年 微粉体市場の現状と将来展望

技術革新が進む自動車業界特集


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